G20の前に、アメリカは中国に対し、通貨で、何らかの成果をもとめる、と
指摘してきましたが、中国側が先手を打っています。
中国は、今後も市場が拡大する魅力がありますが、ここには、現地に創った企業の外貨
での利益送金や、ストと賃上げ、企業会計での資金流用など、多くのリスクがあります。
その上、万博後、今度は、政治的なリスクが発生するでしょう。
しかし、それでも、中国経済の発展なしには、世界経済は回りません。
彼らのほしがるものを日本はたくさん持っていますが、現地で事業をするにあたっては、
いいパートナーに恵まれるか、が全てです。
その上で、カントリーリスクを腹に括った上で、10年~20年スパンで事業構築できるかどうか、
ギャンブルですね。
以下、参考まで。
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【中国】人民元切り上げへ、中国人民銀行が声明 6月20日14時12分配信 NNA
中国人民銀行(中央銀行)は19日夜、「人民元の為替レートの弾力性を強化する」と発表した。
人民元レートは2008年夏から対ドルで事実上固定されていたが、あす21日から切り上げを
再開する方針とみられる。
26日からカナダ・トロントで開かれる主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)を前に、
穏やかな切り上げを再開し、米国などの人民元切り上げ圧力をかわす狙いがありそうだ。
人民元は過去には1ドル=約8.27元に固定されていたが、05年7月に2.1%切り上げられる
とともに、一定の変動幅の範囲内でレートが変動する「管理変動相場制」に移行し、少しずつ
切り上げられていた。
しかし、世界金融危機を受け、08年夏以降は1ドル=約6.8元にほぼ固定されたままに
なっている。 最終更新:6月20日14時12分
人民元がドルから離れ、日本円との連動になるか?
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この記事を書いた人
新井信介
1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。