このブログで、政治の話題を書こうとすると、いつも、どうしようもない疲れが出てきます。
自民党の「最後の良識」といわれた若林参議院議員(この人は、長野選挙区です)が、
国会の採決で、隣の議員の採決ボタンを押すという、大ポカをやってしまって辞職です。
息子が後継者として、次の選挙にでるようですが、はて、どうなるのかな。
戦後の日本では、政治では、いつも、国家の資金の分配だけが議論され、 これに、
全国民が慣れすぎていました。 ず^うっと、アメリカの占領下にいて、国家運営の
本当の意味を、自民党と官僚、そして国民自身が、完全に、履き違えてきたのです。
どういう、未来にしようか?
これを、とことん、考えないと。
そのとき、 安全保障の問題だけは、国家の重要マターになりますが、 これとても、
国境を越えた、生産や金融・物流の経済活動や 情報、そして、人的な交流の進展に
よって、安全保証すべき「危機のあり様」が、変わって来ます。
しかし、この国家のルールをつくる代表である議員たちが、自分のところ(個人と支持者)に
対する利益の分配しか考えないで きたのが、 これまでです。
未来を見つめたとき、人間の生きる地域ごとに、 その発展の形や方向性は違います。
国の一部の人間が、すべてを決めるというのは、初めから、おかしな話。
市町村単位で、地区ごとの暮らし方のルールを決め、将来ビジョンを決めて事業計画を
つくり、そのための資金を集めて、住民が主体になって実行する。
こうした未来に向けての「統治」(行政も含む)は、なるべく小さく、シンプルなほうがいい。
そして、市町村は、独自に、どんどん財源を持たないといけません。
ここには、住民や、その土地を愛する人が、進んで資金を出したくなる仕組みが必要です。
これを、未来に向けた、政治の、第一義にすべきです。
本当に郷土を愛し、その未来を作り出したい、と心から願い、無償でも行動するものしか、
まともな社会は、創れません。
明日は、諏訪に行きます。
明日3日は、諏訪大社の上社の御柱。
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この記事を書いた人
新井信介
1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。