ちょっと、時事について書きましょう。
日本円 が、世界の主役になる、兆しが生まれています。
地球中で、もっとも安全な通貨としてです。
これまで、戦後の国際情勢では、東アジアに緊張があったほうが、
アメリカの日本支配が強まる。 日本社会と政治体の対米依存が強まる。
これが、自民党時代のセオリーでした。
核の持込みも、 そのときのことです。
で、それに対し、現在の与党となっている民主党は、
この、対米依存を減らそうとしているわけですが、
その動きに対する抵抗が、 本当に重い。
アメリカの軍関係 のみならず、
日本の防衛関係者、
さらに、なんといっても、アメリカと組んで利益を得ていた金融関係者
もその中に入るでしょう。
サブプラ後の世界経済では、大きくみて、国際金融では、
約2京円の「穴」が開いたまま、依然として、埋めきれないままでいます。
2008年11月のG20では、 資本主義の表面のシステム破綻に対しては、
機動的な資金供給を行うことを、決めたまま、新興国の成長を、待っている状況です。
しかし、こうしてるときに、FRB=ドル建て の 「インチキ債権」が、
いつ、信用が崩れて、さらなる「穴」となって噴出するか、分からない。
こうした状況の中、日本を取り込むために、巧妙 に仕掛けられたのが、
どうも、 昨年の北朝鮮に対する、デノミの奨励 です。
一応、国際社会の仲間入り という、表向きの正論を掲げながら、
その実態は、
① 北朝鮮の闇の貯金をした旧紙幣が使えなくなり、 人民が疲弊。
② さらに、アメリカから横流しされていた ドル紙幣の型枠を使った偽ドル
が、まったく使えなくなり、 軍部が、 完全に干上がっています。
そして、結果として、金正日に対する忠誠心が一気に、失われている状態とのこと。
こうなると、 「内政の不満を、外征で解消する」 のセオリーが発動 する。
金さん でも、軍部の不満が抑えきれない となると、どうなるのか?
どうも、2010年の今、日本の鳩山政権で、沖縄の基地問題でもめていますが、
このとき、アメリカの日本占領軍の指令本部である 座間では、 今、
北朝鮮の暴発(南への侵攻) と、 イラクでの戦闘に、備えているらしい。
これ、一昨日、知人から電話がありました。
そして、米軍情勢に詳しい人間に確認したら、そのとおりと。
しかし、ここで、重要なことは、今回の「緊張」(戦争)が、おきても、
沖縄での米軍の必要性を、マスコミにあおられて、日本国民が再認識すること
になるかもしれませんが、
だからといって、 通貨の面では、「有事のドル高」には、ならないだろう、と。
一番の理由。
今、 ヨーロッパのユーロが機能せず、
アメリカのドルも 駄目。 さらに、 中国の人民元は、信用できず、
残された選択として、 日本円のみ。
これを、今、 イングランド銀行が、進めていると。
つまり、これから始まる、有事では、
「有事の円高」になる。
というのです。
確かに、環境対策や、無駄のない効率経営を、
極限まで進めるのが、 今の日本企業です。
一方、日本国家の運営は、といえば、
民主党が、地方公務員と大企業の労働貴族 に首根っこを
抑えられているので、制度の変換が進まない状態です。
もしかしたら、4月にも、 東アジアで、「有事」が発生するのかもしれません。
沖縄の基地問題で、鳩山首相の「五月には結論を出す」 というのは、
その、 「4月、有事」 を意識しているのか、 とも勘ぐられます。
今、中国は、上海万博開催直前です。 自分からは、動けません。
私には、どう見ても、円高にしか、見えません。
それよりも、東アジアで「有事」が起きないことを、望みたい。
「時事」で一言。安全の通貨「日本円」。
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この記事を書いた人
新井信介
1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。