縄文時代の世界史的位置づけを再考しています。
1万3千年前にウルム氷期が終わって温暖化が始まり、地球規模で
海面が上昇します。これは、5千年前まで続きます。
それからは、寒冷化になります。 山岳部に降雪があって、春の雪解け水を生み、
その流れが大河を構成し、大量の肥沃土壌を運び、それが農業の最適地を造ります。
そして、農業では抱えきれないくらいの余剰が生まれ、収穫物を管理する人間、
それを奪おうとする人間、守る人間など、いろいろな職種の人間を養う社会制度が
生まれます。
ユーラシアの大河沿いの農業は、おおきな収穫をもたらし、それを神に感謝しました。
大王は祭司でもあり、翌年の川の流れを読んで、民衆に何をすべきかを指導し、
さらに、豊かさを羨んで侵入する外敵から守るための軍隊を組織しました。
しかし、私が気になっているのは、温暖化から寒冷化に変転した5000年前よりも
1000年前の、6000年前のことです。
どうも、地球全体に、何か、ショックがあったとしか思えません。
地球外から、何か大きな情報体系が、当時の地球人類に、降り注ぎ、何かを刺激して
います。
その直後、エジプトでピラミッド建設が始まり、シュメールでは、ギルガメッシュが登場
します。
日本では糸魚川のヒスイが中部以東の各地に広がっていきます。麻文化も広がります。
日本の場合、5000年前から寒冷化になると、青森からどんどん人が南下し、
4500年前には、信濃川・千曲川に、縄文文化の中心が移りました。
日本の霊能者の中には、アマテラスとは、6000年前から存在する実在神だ、という
人もいます。
この時期のユーラシアで、面白いのは、アルメニアです。
6000年から銅精錬が始まり、4800年前には、シリウスの観測所が
あったのです。この国は、ノアの箱舟が漂着したという、アララト山の麓です。
そのノアのときの洪水とは、大体4000年前のことです。
この時期には、中国でも大洪水があり、そのあとに、夏王朝が起きています。
日本の皇祖神アマテラスは太陽神ですが、この太陽とシリウスは、
一体、どういう関係なのか? これも、面白い問題です。
ちなみに、日本列島に本格的に稲作が伝わるのは、3000年前から。
この時期、古代イスラエル王国の誕生と、殷周革命が、ほぼ同時です。
6000年前に何があったのか?
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この記事を書いた人
新井信介
1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。