有意義な東京滞在。地球史から考える古代。

 1) 皆神塾では、
  古事記・日本書紀に、 初代の神武天皇を
 
  「カムヤマトイワレヒコ スメラミコト」  と、
  なぜ、書かれたのか?  ここを話しました。
  私たちが、呼び習わしている、漢風の呼び名「神武」は、
  記紀が書かれてから、約60年も経った後、 
  弓削道鏡が、完全に中央政界から外された後、
  桓武天皇の即位直前に、つけられたものです。
2) 本に関し、ブレーンが集まりました。
  日本問題を考えるとき、天皇の起源を地球全体で考えようと。
  そして、話題は、日本の縄文時代の前の人類のことです。
  そう、日本では、さながら、野尻湖人がナウマン象を追いかけていた時代。
  これは、旧石器から新石器時代ですが、基本的には、氷河期 です。
  このとき、人類(新人 クロマニヨン)は、アフリカから世界中に飛びし出しますが、
  その過程で、どう分化し、それぞれの地域で、文明・文化を発生させていったのか、 
  この視点が大切だと。
  そのあと、この氷河期が終わった1万3千年前から後の8000年間に
  地球上では、最大80Mも海面が上昇します。これが縄文海進です。
  それが5000年前になると、一転して小寒期に入って、今度は山岳部に、
  毎年定期的に積雪が始まり、春には大量の雪解け水が発生します。
  この中で、各地で地形的変化が生まれだんだん定着し、
  地域ごとに、それぞれに暮らす人間に、固有性が明確化します。
  日本は、縄文海進の8000年間で、陸続きだった大陸から切り離され、
  今の列島の形を形成します。
 
  島国日本の誕生。
 
  それに対して、 巨大なユーラシア大陸とアフリカ大陸。
  それぞれの地域で、 どんな感性が発達したか、
  ここから、見直そうとなりました。
 
 面白い本になります。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。