「深刻な問題を隠すためか、それとも、何かの警告なのか?」アルジェリア事件。アルカイダはCIAが育てたはずだったが。

こんにちは。

アルジェリアの天然ガスプラント襲撃事件、まだ、真相が判りません。 首謀者が現地にいないまま、メッセージを発し続けていること自体、おかしなことです。アルカイダはアメリカのCIAが育てたことは常識ですが、「911」直後の初登場に続いて、ビンラディンの死後、ここで再び登場です。今回はプラント内のイスラム教徒以外を全て拉致の対象にし、しかも、日本人技師たちもキリスト教徒と同様に扱われています

 テロ組織が殺害したのか、アルジェリア軍の攻撃の巻き添えになったのか、これも、不明。

テロの目的が、フランスのマリへの軍事侵攻に対して抗議するため、というのは本当でしょうか? マリ北部はイスラム過激派の巣窟になっているとの情報もあります。 この事件については、「事件を起こし、テロ組織が自分の存在を世界に示すため」と言う解説がありますが、オバマ大統領の2期目の就任式直前に、この事件が起きたことを考えると、背景はもっと複雑なのではないか、と考えられます。「アルカイダ」を名乗るものが、裏で、日米欧の各国政府、特に日本の自民党を復活させた勢力に、何かを要求しているのかもしれません

少なくとも、これで、世界は今、政治的に、昨年11月からの思惑や計画に、「ストップ」がかかった状態になりました。この「ストップ」が狙いであるのなら、そこには、さらに深い次元で真の狙いがあるはずです。 最も考えられるのは、「通貨」に纏わることです。 さらに、日本の安倍政権が行おうとしている、アメリカ支援のための強引な金融政策も、その対象になっているかもしれません

ユーロにしろ、米ドルにしろ、「経済」をまわすためには、新規通貨の発行や、債務処理について、BISや王族会議に、何らかの措置を求めるはずです。スイスのダボス会議を前にして、どうしても主張しておきたいことが、国家間の裏側には、あるのでしょう。 そして、今後も、こうした事件が起こされ続ける可能性があります。

この事件は、表面上の国際政治のセオリーでみれば、「貧困はテロの温床」が持ち出され、今後は、アルジェリアやマリ、ニジェールに、さらなる経済支援が必要との論調が生まれると考えられます。

しかし、日本企業のグローバル化には、この事件で一定のストップがかかりますが、 海外での危機管理に日本政府はより積極的なれ、という方向に、使われることにもなるでしょう。 

 さて、 アジアはどうなるのか?

退任直前のクリントン国務長官(オバサン)が、中国に対し、「尖閣諸島の日本の施政権に口出しするな」と明言し、これで、中国の対応は、どんどん論理矛盾を晒します。

香港で行われた討論会の様子が出ています。 時事通信です。http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013012000226

日米中で民間安保対話=「尖閣」で激しい応酬-香港

【香港時事】日米中の民間安全保障対話が20日、香港で行われ、各国政府・軍の元高官や専門家らが出席した。昨年9月に日本政府が尖閣諸島を国有化して日中関係が悪化してから、この種の対話は初めて。対話では尖閣問題をめぐり日中間で激しい応酬があった。
 日本からは浜田卓二郎元外務政務次官が参加し、第2次安倍内閣で内閣官房参与に起用された谷内正太郎元外務事務次官の講演を代読。谷内氏は尖閣問題について「中国は1971年まで領有権を主張していなかったのに、今や力ずくで主張している」と批判した。
 これに対し、元中国国防大学戦略研究所長の潘振強退役少将は「アジアの人民は谷内氏のような歴史観を見たくも聞きたくもない。黒を白と言いくるめるものだ」と強く反発した。
 一方、日中両国の政治・社会研究で知られる米国のエズラ・ボーゲル氏は「日本がいかにして軍国主義を完全に放棄したかを中国人は知らない」と指摘。中国側は日本がこれまで中国に経済援助をしたことや歴史問題で謝罪したことを認識して、日本と冷静に接するべきだと主張した。 
 対話は香港の中国系団体「中華エネルギー基金委員会」が主催。米太平洋軍と中央軍の司令官を歴任したファロン退役大将や元自衛隊幹部も出席した。(2013/01/20-20:50)

この中で、

>谷内氏は尖閣問題について「中国は1971年まで領有権を主張していなかったのに、今や力ずくで主張している」と批判した。 とあるように、 この部分が、華僑や中国人民にきちんと伝わったことは重大です。
このミーティングを主催した香港の「中華エネルギー基金委員会」がどんな組織かは、詳細は不明ですが、東アジア一体化へ向けた団体であることは間違いないでしょう

中国が、本当に市場としての魅力があるのか? 労働賃金が上りだし、しかも、極端なワイロ社会。公害問題は、今の共産党では、とても根本解決が出来ない。 裁判権まで含め、国際的な管理をしなければだめだと、 華僑の大ボスたちが判断したとすれば、中国の軍事伸張を押さえ込みに入ります。中国に最も必要なのは、環境対策と、格差の是正措置です。 軍事どころじゃないだろ、というのが正論です

 市場に関しては、イスラム圏や東欧、アフリカ、南米に、どんどん広がっています。

このとき、日本の放射能問題は、どうなるのか? これは、4号機の爆発はこまりますが、あとの被曝被害については、今は、日本人自身の問題だ(自己責任だ)と映っているのでしょう

日本の放射能、中国の公害(毒霧)、ドルとユーロの破綻。「文明の衝突」に見せかけた「演出されたテロ」。メディアの中では、次から次へと、事件が出てきます。

自分にとっての優先順位を、きちんと決めておかないと、ズタズタ、グラグラの人生になってしまいます。

今の日本政府がどう言うポジションなのかは、 このブログよくまとまっています。http://blog.goo.ne.jp/capitarup0123/e/d9411966bfd1e200f33edf0c89b06aae

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。