私が護王神社で話していたとき、スメラミコトがすぐ近くにおられた。

 こんにちは。信州に戻りました。

京都で初めての皆神塾を開催しているとき、すぐ隣の御所に陛下がお見えになりました。

今上陛下は、今回、京都では、妙心寺と、冷泉家の屋敷を参観されました。

妙心寺を開いたのは、私の郷里、中野市に本拠をもつ高梨氏の関山慧玄でした。

冷泉家はいわずと知れた、藤原定家の家系です。

 定家が編纂した歌集で、もっともポピュラーなのが、小倉百人一首。

この巻頭の歌が、天智天皇の

 秋の田の 刈穂の庵の 苫をあらみ わが衣では 露にぬれつつ 

この歌は、定歌が天智に成り代わって作ったものです。

歌われた時期は、鎌倉幕府が開かれる直前、すなわち、平安京の貴族時代の最後のときでした。

明治維新で東京を都にして、新規に天皇像を作り出し、国家権益を拡大させ続けた華族、官僚、財界による、

ピラミッド型の「庵」は、今、ぼろぼろになっているのではないですか。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。