こんにちは。
中国は今、国慶節のお休み。このタイミングに合わせ、中国芸能界で最も稼ぐ女優、ファンビンビンに、謝罪と、罰金支払いの命令、その受託を発表しました。
習近平政権の、汚職撲滅、そして、格差是正 政策の一環です。
ファンビンビンは、高額の出演料収入で稼ぐだけでなく、カナダなど海外に多くの不動産投資をしていましたから、今回の146億円の支払いも、中国当局との和解の上で、納得済みの金額でしょう。
今、日中戦争の末期の、日本軍による重慶爆撃を題材にしたハリウッド映画『大爆撃』が、公開される直前のタイミングでした。この映画の中で、日本、および、日本の軍人がどんなふうに描かれているのでしょう。
私は、彼女が主演したテレビドラマ『則天武后』をレンタルビデオで見てから、もう追いかけるのを止めました。
則天武后、本名、武照、愛称で武媚娘(ウ・メイニャン)は、636年、16歳で「才女」として長安で唐の太宗李世民に出会い、寵を受けたのですが、
史実にある、645年、647年の太宗の高句麗遠征がハチャメチャに描かれている(男装して李世民を助けに行く)ことに腰を抜かしました。実は、この遠征で、李世民は負傷し、それが元で649年に崩御します。一方、この年、日本では「白雉」という元号がつけられています。
武媚娘は太宗崩御の後、慣例に従い出家していたのですが、655年に高宗李治の皇后に成ってからあと674年には実権を握り、683年年末には、すでに目の見なくなった高宗を死に至らしめ、
日本で鵜野讃良(持統)の実子の草壁皇子が急死した689年には、自らが皇帝になることが予言されていた、という大掛かりな演出をした上で、690年に史上初めて、そして、唯一の女性皇帝、武則天になり、その王朝名を「周」とした。この年に、持統も即位し、伊勢に行っています。
しかし、武則天が絶対権力を確立している696年に、営州(龍城、朝陽)で、後に渤海を建国する大祚栄が反乱を起こしたのですが、ドラマでは、これには何も触れず、
さらに日本で701年に大宝律令が完成し、その報告と、国名を「倭国」から「日本国」に変更することを求めて、翌年、粟田真人が洛陽を訪れると、女帝は、そのイケメンぶりに「いいわよ」と言ってOKを出した。これが国際政治で「日本国」承認の重大事件だったのですが、これも完全にパスでした。
私は、それ以後、女優ファンビンビンのことも含めて、中国のテレビドラマや映画に対する熱は急速に下がり、今となっては、中国のテレビ映画界に対して、史実探求という意味では、脚本の内容には、全く期待しなくなりました。
それでも、新しい「アイドル」を見つけました。 それが、このひとです。
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ウィグル族の、ディリルゥバ(迪麗熱巴)です。 この写真を見たら、言葉はいりませんね。
なんでも、あのベッカムも絶賛しているとか。いつか、なまの本人に会ってみたいですね。