早く写真が見たいモンゴルの遺跡(高松塚とそっくりという「白虎」)。

 今週末は、DVDで、中国で清朝ができるときの連続ドラマ「大清風雲」を見ています。

中国大陸では漢代以後、新しい皇帝と共に「権威」が交替しますが、日本では桓武以後は形式的には全く変化がありません。 「権威と権力が分かれている」と解説されるのですが、今の日本は、これまでの「権威」が全く信頼を亡くしています。 

大阪維新の会が国政にも進出するようですがこの日本列島にある経営資源をどう理解しているのか、「富」の生み方とその分配について、どこまできちんと考えらているのか、私には、まだ全く見えてきません。

「維新」を掲げているにしても、今の日本で 「税金を払う人」 と 「税金で食べる人」 がいる、という現実を、どう受け止めているか? ここが私が最も気になることです。 数字上のマネーでなく(これには、「虚」のものがある)、現実の社会で、本当の「富」を生み出すとは、どういうことなのか? ここまできちんと考えて、政党つくりをしているかどうか。これは、未来を考えるときの基本中の基本です。

 この基本を忘れている人間は、すべて搾取する側になっていってしまいます。

さて、日本でアマテラスが生まれたのは7世紀終わりですが、このころの古墳に高松塚古墳があります。被葬者はいろいろな説がありますが、私はそこに納められていた鏡が「海獣葡萄鏡」で、これが則天武后時代に作られた文様だったことから、高市皇子と考えます。

この高松塚古墳の壁画に描かれた白虎と似ているものは、すでに北朝鮮(かつての高句麗)で見つかっていますが、これに続いて今回は、モンゴルでみつかった、と読売新聞が伝えています。早く、写真をみたいものです。この地域は、7世紀は、突厥の支配地域でした。モンゴル訪問の楽しみができました

白虎?7世紀モンゴルの墓に「高松塚」似の壁画  読売新聞 1月22日(日)11時47分配信白虎?7世紀モンゴルの墓に「高松塚」似の壁画

 モンゴルの中部、ボルガン県の草原で、極彩色の壁画を備えた突厥(とっけつ)時代の有力者のものとみられる墓が見つかった。

 日本の高松塚古墳やキトラ古墳に描かれた「四神」の青龍、白虎の特徴を持つ生物や、西洋、中国の多彩な人物の姿が描かれ、当時の活発な東西交流を伝える発見だ。

 7世紀造営とみられる墓は直径30メートル、高さ4メートルの円丘状の盛り土から成る。モンゴルとカザフスタン両国の合同調査チームが昨夏に発掘、現地を訪れた松田孝一・大阪国際大特任教授(モンゴル史)らが確認した。

 壁画は地下7・5メートルにあった墓室と、墳丘の南側から墓室に続く地下道(長さ約40メートル、幅約1・8メートル)の壁にしっくいを塗り、赤や青、黒の顔料で40点余りが描かれていた。

 白虎のような生物は地下道の東西の壁面に対に描かれていて、それぞれが長さ約6メートルにも及ぶ大きな壁画だった。胴体が長く、4本の手足にはかぎ爪が見られ、四神の発祥地・中国の影響を強くうかがわせる。

 24点の人物壁画は中国人や、東西交易で活躍し、円すい形の特徴的な帽子をかぶったソグド人のほか、ヨーロッパ人とみられる人物も描かれていた。

 火葬された遺灰のそばから宝冠の破片や腕輪、指輪などの装身具、ローマ文字が刻まれた金貨様のものなど、120点以上の金製品が見つかった。発掘を指揮したモンゴル国立国際遊牧文明研究所によると、同国でこれだけ大規模な壁画墓が見つかるのは初めてで、豪華な副葬品から王族の墓の可能性があるという。

いいね 0

講演会に参加しませんか?

講演会(皆神塾)を毎月開催しております。時事問題から、歴史、経済、宗教等々様々な分野についてお話します。
Youtubeやブログで新井を知ったという初めての方でも大歓迎です。最新の講演会については下記バナーよりお申し込みください。


ぬなとショップおすすめ商品

『瓊音倶楽部』『皆神塾』のご案内

何のために、私たちはこの世に存在するのか?
この問いは、6000年前に文明が始まった時から続いています。
瓊音倶楽部では、この問いに対して、人体(機能)と心(魂)からなる「人間」を見つめます。
人類は、文明を生み出しましたが、それによって生きている人間の喜びが、つぶされては意味がありません。
どんなに喜び、生きるのか?私たちは、皆さんと一緒になって考えていきます。(注)「瓊音」とは、全てのイノチのヒビキのことです。

『皆神塾』:文明アナリスト・新井信介を中心に、隔月で開催する勉強会です。時事問題から、歴史、経済、宗教等々様々な分野の問題を解き明かしていきます。

(注)『皆神塾』は隔月で開催しており、講演内容はDVDに収録して販売しております。
詳細については「瓊音ショップ」をご覧ください。

『瓊音倶楽部』:会員制(有料)で、毎月1回情報誌をお届けしています。
「皆神塾」や「ブログ」などでは、お伝えできないようなオフレコ情を含めて、「明確で強いメッセージ」を会員限定でお届けしています。

また、月次でレポートをお届けするだけではなく、様々な特典がございます。詳細については、以下の「瓊音倶楽部のご案内」(PDFファイル)をご覧ください。
》瓊音倶楽部のご案内(PDFファイル)

「皆神塾」「瓊音倶楽部」についてご興味のある方、ご不明な点がございましたら、下記問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
》お問い合わせ

この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。