原子力資料情報室の報告です。
とんでもない事態です。
原発の構造と、災害時のネックを知っていれば、
地震発生後、まず最初に、冷却系装置のシステムの稼動を確認し、
それができないと分かった時には、すぐに退避命令を出すのが、当然の知性です。
11日のうちに、これを出さなかったことは、今の菅内閣の、末代に渡る汚点となります。
津波は、三陸では13メートルの高さにも及び、多くの人間を飲み込みました。
一体、何人が亡くなったのでしょうか?
原発事故に関しては、福島県に限らず、放射能で苦しむ人が、これからも
増えて行きかねません。
ヒロシマ・ナガサキを体験した、日本国が、なんでこんな事態になったのでしょうか?
菅総理は仙谷氏ともに、自民党の原子力政策に反対運動をしていた人間と親しかったはず
ですが、政権をとったあとは、小沢一郎との権力抗争ばかりを最優先に考えていた間に、
もっとも肝心な、「文明のもつ怖さ」をすっかり忘れていたのでしょう。
それにしても、現在、首相の菅直人氏、東京工業大学の出身で、弁理士でもあります。
その学歴からしたら、災害時の原発の怖さを、熟知しているはずですが、
肝心なときに、想像力と分析力が全く働かず、未来予測ができないとは。
あまりに不幸な事態に進んでいます。