自民党がまた分裂。大きな潮流は、脱米国支配、脱中央集権。

 舛添前厚生大臣が、自民党を離党し、改革クラブに入って党首になって、新党改革。
 これで、自民党は、ますます弱体化です。
 今、進行している大きな流れは、
 ① 明治にできた中央集権(とその特権体制)の解体。
 ② 戦後、アメリカの代官所であった自民党政権の闇の払拭。
 そして、
 ③ グローバル化した経済活動のなかで、
   地域主権による、多様で、安定した文化生活の確立 です。
 個々の地域が、どんな将来像をもつべきか、をそれぞれの地域が決め、
 その実現への具体的道筋を、自分で創りだせるように、誘導する国家像をもつこと。
 私の理想は、これです。
 そのとき、個々の地域にあって、そのルールつくりの中に、多くの外国人、
 あるいは、多くの新規の帰化人がいる、という地域があってもいいはずです。
 それは、日本国籍を持つ、その地域の住民が決めるべき問題です。
 今、多くの、自称 改革政党 が生まれていますが、 
 私には、どこも 不満です。
 税金の無駄使いの徹底排除は、当たり前のことですが、 そのあとに、
 これからも進行する高齢化と少子化対策に、 どの政党も、すぐに、
 カネのばら撒き と 税金アップ を 考えるからです。
 私は、そろそろ、個人個人の 一定の社会奉仕を 条件に、
 衣・食・住・通信 を 無償で提供する制度 
 をつくるべき時期がきた、 と考えます。
 その制度は、国家は大方針は出しても、一律に考えるべきものではなく、
 各地域ごとの、歴史性、産業構造、人口構成、地勢、を勘案し、 
 市町村(大体5万人単位)で、財源も含め、具体的アイデアを考えるべきです。
 これは、まず、哲学の問題なのです。
 将来、死ぬまで お金のことを考える心配なく、最低限の生活が保障されている。
 こうなってこそ、お年寄りがコツコツと溜め込んだ高額な預貯金は、
 安心して、子供たちや 地域のための 消費に向かうでしょう。
 また、若者たちも、思い切って、 今 に、生きられます。
 それに、なにより、 今、一番必要なのは、
 こういう社会を作りたい、というビジョンの共有 と、
 その実現への積極的な自己参加ですが、 
 このことを 導くことになるからです。
 
 外国人でも、帰化人でも、自分の住む地域に対する、
 社会奉仕の精神と、その実践が求められるのは、当然です。
 私の願い。
 「結い」を 社会システムに、取り戻したい。
 「無縁社会」という言葉が生まれる社会ほど、悲しい社会はありません。
 日本の今後の経済発展は、ここを無視しては、絶対に達成できない。
 これは断言できます。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。