通貨の限界。アメリカで高額報酬復活。社会的公正さを、どうする?

金融破綻しているアメリカで、そのアメリカの金融機関の報酬が明らかに
なりました。
オバマは、これにどう対処するのでしょう。
人類社会の建設という中で、個人の意欲と、成果に対する報酬をどうするか?
そのとき、公正さ、という意味では、マネーそのものには、限界があります。
日本では、このマネーのもつ、欺瞞性、虚偽性、略奪性が、古代では、
きちんと、認識されていたようです。
BC221に、中国大陸を秦始皇帝が統一し、通貨も統一しました。
この秦のとき、徐福が日本列島にくるなど、以後、 多くの交流が始まった
のですが、日本では、それから900年もの間、通貨がありませんでした。
7世紀末に、天武が、試験的に「富本銭」を作っても、普及せず、
「和同開珎」ができるのは、秩父に銅が発見された翌年の708年です。
この時期は、持統が、690年に皇祖神アマテラスを伊勢に祀り、
孫とされる文武のときに、701年に、「大宝律令」がまとめられ、
 首皇子(聖武) と 光明子が 生まれたあとです。
当時、中国の支配者は、 武即天で、 国名を「周」としました。
私たちの国の名前を、「倭国」から「日本」として、承認したのは、
この武即天でした。
私は、人類社会にとっての「新しい金融秩序」は、 
この日本の 古代の智慧を復活することからしか、生まれない、と考えます。
以下、 読売新聞から。
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米金融機関の巨額報酬復活、過去最高に
1月15日21時36分配信 読売新聞
 【ニューヨーク=池松洋】米ウォール・ストリート・ジャーナル紙(電子版)は14日、米大手金融機関38社の2009年の報酬総額が前年比18%増の約1450億ドル(約13兆2000億円)と過去最高に達する見込みだと報じた。
 金融市場が昨年春以降、大きく持ち直したためという。従業員1人あたりの平均報酬も過去最高の14万8877ドルに達する見込みだ。
 オバマ米大統領は14日、金融危機対策で投入した公的資金の回収と報酬抑制を狙った「金融危機責任税」を創設する計画を打ち出した。巨額報酬復活の実態が明らかになり、米金融機関への批判が高まりそうだ。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。