金融機関の現場から、電話がありました。

 先ほど、上げた、私のブログですが、中国の金融問題について、
金融機関の友人から、電話がありました。
 「ロイターだからといって、報道された事態を、決定的に見ないほうがいい」と。
そして、
 「今の中国の国家の方針としては、信頼醸成に努めているはずで、
 こうしたニュース自体、そのソース(出所)は、個人の感想を又聞きしたものを
 そのままながしただけであって、 国家の方針の表明ではないでしょう」 と。
確かに。 
 私は、このロイターのニュースについて、 裏とりしたわけではありません。
 中国は、なんとしてでも、信用を守り続けたいのが、 国家の立場でしょう。
 
 で、実際はどうなのか? それは、今後も金融関係の現場の声を聞くしかありません。
  
 >> 中国の見方は、いろいろあります。
 今、世界の成長センターとして、中国経済は、希望の星ですが、これを、 これまでも、
 崩壊を伝えるニュースは多く出ました。 政治的な統治の問題、 経済成長ストップ
 の問題、社会不安の問題、 環境問題、 などなど。
 それらを飲み込みながら、大国の中国は、ここまできました。
 そこには、中国市場の成長を促した、外国資本・外国企業があったためです。
 このニュースが切欠けになって、すぐに、外国企業・外国資本の縮小・撤退が
 始まるわけではないですが、 
 自分の未熟さや見込み違いなどで困ったときには、中国に入った日本企業に対し、
 個々の中国企業が「不義理」を、平気でしてきたのは、事実で、そのとき、中国政府は、
 よほどの悪質な例でない限り、中国企業よりでした。
 こうしたことは、 インドや、ロシアでも、ありましたが、 中国での場合、
 これは、共産党だからでなく、中国という国の国情だから、と私は考えています。
 まあ、金融面では、債務の返済が苦しくなったときに、不履行を、いきなり宣言する
 のではなく、必ず、交渉がありますから、今は、それが始まっている段階かもしれません。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。