1) 9月25日から、日本は一気に選挙モードに入りました。
「安倍政権打倒」を掲げる小池百合子。彼女は、しがらみのない改革を言いながら、集団的自衛権を認める安保法制 については、それに賛成する民進党議員を自己の周りに集結させ、「希望の党」をたちあげた。 これが、25日。
小池が、以後、第一次候補者を選別している中、
実は、29、30日と、日本の宗主国アメリカのティラーソン国務長官(外交責任者)が、北京を訪問。これは、11月のトランプ訪中の下慣らしです。
ここでは、経済・通貨の問題もあるでしょが、
トランプが、19日、国連で「ロケットマン」と呼んだあと、さらに「ミニ・ロケットマン」と侮りつづけた金正恩を、どうするのか、話し合われたことでしょう。
このときの会談で漏れ伝わってきたのは、ティラーソンが、「自分たちは、北朝鮮にはルートがある」と習近平の前で、明確に発言したことです。
これは、自分たちは、「北とは、バカな戦いはしない。」 つまり、「中国には、損害や混乱といった、迷惑をかけない」という意味です。
2)この両者の対談の前に、実はアメリカ側から、明確に、中国に「ある意思」が示されていました。
参考になる、記事があります。
これを要約すれば、この会談直前に、中国との軍事衝突の「タネ」になる可能性を、アメリカ側から排除した、ということです。それは、この5月から中国側から要請されていたものでした。
アメリカにとって、西太平洋で、何らかの敵と、実際に「戦闘」の事態になったときには、最も重要なのは、米国海軍の太平洋艦隊です。そこに、指令を出す上部機関が、太平洋軍司令部で、その最高責任者はハリー・ハリス司令官です。しかし、彼には、退官の時期が迫っていました。南シナ海での中国の活動に対して、どう扱うか、アメリカ大統領の意思のもと、この司令官は、海軍の責任者として「航行の自由」作戦の内容を決定しますが、その具体的実行プランに基づく、現場のオペレーションを展開する役目が、太平洋艦隊司令官のスコット・スウィフト司令官でした。
スウィフト司令官は、対中強硬派で有名でした。ですから、この人物を、中国は嫌っていたのです。
今回、ティラーソンは、ハリー太平洋軍司令官の後任に、スウィフト司令官は就任せず、退官すると正式に習近平に告げたようです。
これで、南シナ海で、アメリカが「航行の自由」を求めても、アメリカ海軍が、中国海軍と軍事衝突する可能性が低減します。これは、中国とアメリカの両国にとって、軍事的衝突の懸念の排除です。
ここで問題なのは、「日米安保」に基づく、日本の軍事活動で、我が国は、海上でも、基本的にアメリカの指揮下にあり、その任務をするのが海上自衛隊です。もし、アメリカが、中国との、海上での軍事衝突という事態では、米国太平洋艦隊の作戦の中で、海上自衛隊は、動くことになっているからです。
ティラーソン訪中が今回、示したのは、北朝鮮にせよ、中国の満州にせよ、アメリカは、中国を混乱させないで、適切に「事態収拾」に入るという宣言です。その先にあるのが、11月のトランプ訪中なのです。
3)「晋三」はどうなる?
日本では28日に衆議院が開会と同時に解散されたため、国会は全く開かれず、10月10日公示に向け、今は、政党の「花イチモンメ」ばかりが話題になりますが、その決着は、22日の投票のあとの、首班指名です。
その決着は、晋太郎・晋三と続いた、「清話会の日本」の改変 まで進むのでしょうか?
イカヅチさんは生前の昨年11月に、「石破君には、恩がある」と言っていたようです。
そして、昨日、緑の狸さんは、(安倍以外の)自民党との連携は排除しない、と言いだした。
小池の「希望の党」は、反安倍政権でスタートしている以上、安倍政権のままの自民党との連携はありえません。この点で十分納得しているから、前原は民進党を溶解して、「希望」と合流したのです。
安倍は、9月20日、国連で北に対する「さらなる圧力」をいい、今、「改憲」を公約にしていますが、アメリカ側はオバマ大統領が昨年10月には(本物ヒラリーがぶっ倒れた後)、「集団的自衛権での自衛隊派遣が認められた以上、もう、改憲の必要性はない」と通告してきてあります。
そのあとに登場したのが、トランプでした。 水面下で進行しているのは、
巨大なはしご外し か。
デンデンの最後、それは、特別会計を隠し持つ、日本の財界・官僚体制の最後になり、それが近づいている?
4)ところで、
昨年夏、南シナ海の中国領有権問題での「仲裁裁定」で、裏側で活躍した、ハーグの司法裁判所の日本代表、小和田恒さんの姿がまったく見えません。日本の外務省は任期をわざわざ11年に延長までして、この日の裁判に備えていたのですが。
一方、秋篠宮家には、慶事が続きます。次女の佳子さんがイギリス留学。そして、長女の眞子さんは婚約が公表された。
安倍政権は解散直前まで、森友・加計で追い込まれていました。森友事案では、2014年9月、デンデン本人が大阪の読売テレビに出演したその当日、妻の「アッキー」は、住吉大社での稲刈りに参加していました。さらに、このときには、「腹心の友」の加計孝太郎氏が、今治に獣医学部をもつ大学を申請し、行政側は今治市から用地の手当てを始めていました。その行政の過程が、いびつで、しかも、その校舎の建築の設計が杜撰で、さらに、大量の補助金が使われたことが、今年の春から夏に、どんどん明らかになりました。
舞台は、今治。それと、関連があるのかどうか?
今年の歌会始で、その今治の特産の馬、野間馬について、眞子様が詠んでいました。
「野間馬の小さき姿 愛らしく 密柑 運びし 歴史を思ふ」
もし、選挙後、デンデンが退陣するとすれば、それは、島国「日本」を国体(統治体及び天皇の性格・機能)ごと変える、歴史的大事業の始まりになるのではないか、と思えてなりません。
それは、高麗神社の成立が示唆する、高句麗滅亡の1300年前か? あるいは、八幡神の宇佐神宮の混乱が示唆する、ホムダワ
ケ崩御の1600年前か、さらに、中国大陸まで包摂するとすれば、その先は、2200年前の始皇帝にまで行きつく、大変革?
いや、もっと先の「瑞穂のクニ」誕生なら、3000年前。このとき、中国大陸では、殷周革命で、 地中海東岸なら、古代イスラエルの成立です。
島国ではなく、地球のすべてのイノチと響きあう「日本」への、スタートになることを祈りたい。