物語と、実際(現実)は違います。
まして、国家の権威とそこが作り出す「マネー」が生み出す日常と、生身の人間にとっての真の現実の「幸福」。
(メディアを駆使して)形だけを維持してきた国家は、急速に溶けていきます。
今年最後になりますが、今の日本の現状を知るには、このブログがいいでしょう。
黒田総裁の追加利上げでゾンビ企業20万社が倒産危機?いや、自民党はゾンビにモルヒネを打って延命させることを決めた。それで儲かるのはパ・ソ・ナ!安冨歩東大教授。一月万冊 – YouTube
キリスト教での異端(ペイガン)裁判と、日本列島で、桓武以来千年繰り広げられてきた「泣き踊り」と「飴しゃぶり」。
これをきちんと見ましょう。 前者は、西欧で宗教改革を引き起こし、語られる「神」に対する疑いから近代科学を生んだが、後者は日本列島で、天皇の権威をかざした「お上」に絶対服従が強制され、それ以外は「無思考」まま、上から与えられる実利を追うだけの精神性を、列島民に染み渡らせた。
ナポレオン戦争後の「金融ワンワールド」は、大陸を追い出された明の末裔や遺臣が清に対して抱く復讐心をとらえ、十字軍(第4回)の流れで列島に生まれた薩摩勢力が清とイギリスとのアヘン戦争の実態を知る(ジョン万次郎、斉彬、篤姫)に及び、天皇を権威の中核とする日本を国家改造の意思を涵養し、イエズス会(バチカン)とイギリスが新たに作り出した世界構想の中で、列島では権威の番人である藤原貴族(近衛)と、権力者である徳川家の双方が求める「究極の延命策」を作り出し、列島に、絶対不可侵の天皇を信じる「靖国カルト」を作った。
最も狡く、悪賢い侵略者の手の内の中に、すっぽり入ってしまう。
(ビクトリア朝でのガーター騎士団員として認められた証が、「錦の御旗」)
それが、近代国家、日本の始まり。
それを美しく立派な物語として語り、そこに、列島民を名誉だとして、完全に染まらせる。
そのときまでに光圀による皇国史観が用意され、幕末にはさらなる狂気の覚醒(世界を教導する自負心「八紘一宇」)が進んでいて、ユーラシア全体の占領を構想し(「混交秘策」)、列島の「皇(スメロギ)」は、個々人の尊厳を凌駕するとして、「民主」の意味を否定し、大陸でおきた孫文による革命の意味をまるで考えず、その動きを否定し、今度は、満州に、中華皇帝を退位した人間を、日本天皇の弟として、その権力圏の中に位置づけ、持ち出された大量のマネーでの利権造りの中で弄んだ。
列島生まれの『スメロギ』御威力の拡散から満州国の建国。これを、文明史の悪魔が利用し(満州事変、二・二六、盧溝橋事件)、第二次大戦を起こして、しかも、ヒロシマ・サガサキに。
戦後の経済発展(特に高度成長)は、いったい誰のためだったか?
権力者にとって、都合のいい臣民、国民、人民になることが、近代化だったのですか?
「お上」に依存していた人たちは、それが経済であれ、帰属意識(国家アイデンティーティー)であれ、自己存在のよりどころであれ、もう、あてにならなくなります。
すでに、この前の戦争での従軍にせよ、コロナに対する処置や医療にせよ、また、エネルギー体系でも、まず先に、「自分の財布の中身を考える知性」しかないものに、権限を持たせているうちは、立て直しはできません。
80億人いる人類社会。 どんな未来を意図しますか? そのとき、文明の利器、特に、計測と演算と記録とシュミレーションができるコンピュータ・AI人工知能をどう使いますか?
まず、自分が住む、手に取れる空間(個々の実際の命の生命活動にまで、常に、意識が及ぶ宇宙)で、何を感じ、どうあったら、素敵なのかを、きちんと考えていましょう。
しかも、そこに、時間軸まで加えて、生きてきた先人の思い(我々に託した願い)まで感じながら。