2013年頌春。これからは本当の”観光″をしよう。

あけまして、おめでとうございます。

昨年年末29日、中野の新市長を囲んで、中野のなかま会が開かれました。

そこで、今後の地域ビジョンについてみんなで話したのですが、

「観光」重視の話題になりました。

北信濃を一つのエリアして、自然と文化の新しいブランド が確立できると、という

力強い発言をうけて、私は観光について、日ごろ、感じていることを話しました。

観光とは、その字にあるとおり、 本来、「光」を「観」るものでした。

では、 その「光」は、 どんな 光り だったのか?

かつての偉人、英雄の光(想い)なのか?  これは、

 世界遺産の街(例:金閣寺)や、国民的大スター(例:美空ひばり)の足跡 で あった時期もありました。

現存する建物、継続している祭や食習慣など、そこには、確かに、「光」があります。

これに加え、映画やアニメの舞台になった場所も、それらの作品を観て感動した人間には、劇中の人物たちの「光」を追体験できる「観光」の人気スポットにもなりえます。 これを、強引に作り出そうという自治体も多いです。

 しかし、これらは、いずれも、その「光」の元は、自分の外側にあるものでした。

近代国家が産業社会になり、さらに、個々の人間が、年収や、中央発のメディアでの知名度のみで測られるようになっていく時、多くの普通の人間にとって 自己の存在が、社会のパーツから、金融システムでのビット数にかわり、人間としての個々人が固有に持っている本来の価値が、忘れ去られていきます。

 システムにはめ込まれた忙しさの中で、本来の自分が消えていってしまう。そうでなければ、そのシステムに入れずに無価値判定されてしまう。自分自身に、この世にいる価値が本当にあるのかどうかもつかめず、しかも、未来も、今の自分とは繋がっているとは思えなくなる。

 こうした、不安の中で、2年前に311がおこり、いまだに、放射能汚染が続いています。

今、一番知りたいもの。 今、一番、観たいもの は、何か?  

それは、自分自身の「光」 であるはずです。 今、生きていて、良かったんだと言う 光。

しかも、その光は、 自分一人では、 観ることの出来ない、つかめない、感知できない、 光 です。

必ず誰かがいて、自分の所作や行為に、反応することのなかで、そこで、観られるもの。

「ありがとう」 「それすごいね」 「会えて良かった」 「忘れないよ」 

こういわれたときに、 相手の心の中にある光 と、自分の光。

私たちは、これを求めているのではないですか。

しかも、わざとらしいものでも、恩着せがましいものでもなく。

多くのイノチ(微生物から動植物や大自然大宇宙のめぐり)と向き合って、過去の先人の遺産を知り、

自分の創意工夫と 喜びを加えて、 素敵にしたい、美味しくしたい、 来た人に気持ちよく感じてもらいたい。

こうおもって、自分の思いを形にしたときに、 そこに、だれがが、それを理解して、応えてくれる。

このときに、光 と 光 が幾重にも重なり合って、 輝きます。

私たちが求めるもの。 これから、世に出すべきは、こうした、人間の内側にある光が出会える舞台です。

私は、郷里の北信濃を、こうした舞台にしましょう、と発言しました。

唱歌「ふるさと」の舞台である、北信濃地域こそ、この《新しい観光》の聖地にしたい。

ここは、縄文の民と稲作民が融合し(栗林遺跡)、そのあとに、ヘブライの人間が入り、最初に古代王権が生まれたところ(柳沢遺跡)なのです。 騎馬も仏教もここに最初に到着した。

出会う人とは、その人が、どんな光を持っているのか、求めているのか、それだけを見つめていたい。

それは、その人の心の水がめに、どんな水が、湛えられているか、によってきます。

「観光」に 生きましょう。 それは、また、「観音」に繋がります。 

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。