あきれ返る事態が、2022年3月の時点でも、続いています。
自民党の改憲本部が、どうどうと、嘘のツイートを発信しています。
神武天皇は実在はおろか、現代の令和天皇にもY染色体が続いていると、真顔でつぶやいています。
そのファクトチェックを、大手メディアは、どこもしないままだった。
それに対し、沖縄タイムスが以下を伝えています。
神武天皇と同じY染色体? 自民党改憲本部長の投稿 宮内庁「遺体は発見されていない」 #ファクトチェック
自民党憲法改正実現本部長の古屋圭司衆院議員が今月、神武天皇と現在の天皇陛下が「全く同じY染色体である」とツイートした。本紙がファクトチェックすると、結果は「根拠不明」だった。
古屋氏は今月6日、ツイッターにこう投稿した。「天皇制度は如何(いか)に男系男子による継承維持が歴史的に重要か、神武天皇と今上天皇は全く同じY染色体であることが、『ニュートン誌』染色体科学の点でも立証されている」と記した。
リツイートと「いいね」は計7千近くに上る。
神武天皇は初代天皇とされる。宮内庁は本紙取材に「日本書紀などの文献に基づき歴代天皇に数えているが、実在するか否かについては諸説ある」との見解を示した。
奈良県には神武天皇の墓という位置付けの場所もある。ただ、管理する宮内庁は「神武天皇のご遺体が発見されたということは承知していない」と述べる。
Y染色体は父から男子に受け継がれる。しかし、神武天皇は実在も遺体も確認されておらず、「神武天皇のY染色体」をどう検査したのかは不明だ。
古屋氏はツイートで「ニュートン誌」を自説の裏付けに持ち出した。 ところが、科学雑誌「ニュートン」を発行すY染色体に言及した記事はない」と否定した。
古屋氏は真意を問う本紙の取材に回答しなかった。岐阜5区選出で当選11回。国家公安委員長などを歴任し、現在は自民党総裁直属の憲法改正実現本部の本部長として各地で改憲を訴えている。(編集委員・阿部岳)
【参照】
古屋圭司衆院議員のツイート
https://twitter.com/Furuya_keiji/status/1500394514196103168
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自民党は、自分たちが考える国家像、国家観の最も基本的な天皇像について、こんなおとぎ話の次元で、しかも、雑誌「ニュートン」をつかって、嘘をつきまくっているのです。検証すらしない。しかも、その姿勢を、何も、チェックしない大手メディア。これが、今の日本のナラティブなのです。
この問題は、国民がどんな政党や政体を選ぶかでは、特に重大問題です。