王族たちの秘密;地上の「現実世界」と人間の「精神宇宙」を繋ぐもの。脳内の松果体と第三の目…ホルスの目。

いろいろ文明史の流れを追っていると、王族たちが秘密にしていた情報源、情報処理のテクニックが見えてきます。
 特に、いかにして、一般大衆を、無知蒙昧なままにしておくか、さらに、栄達を願う上昇志向の人間を、自分の「犬」として飼いならすか?

 それは、現実認識の仕方 と、 心の持ち方、精神宇宙の在り方によって決まります。

何にきづき、何をしたらいいか? この時、先に大量の文字情報や、視聴覚情報をすり込んでおくと、人間の脳は、その方向に縛られます。
まして、一度できた制度の中で、上位者や、あるいは、待遇を確保することだけに、知恵を絞ろうとすると、本来のヒラメキが全く受けられなくなります。
 ヒラメキのもとは、どこにあるか?
その情報源は、基本的にシリウスBからです。イノチに直結するものは特にそうです。その情報を受け取るのは、実は、第3の目にあたる「額」です。脳の中で、この奥にあるのが、松果体。これは松ぼっくりのかたちをしています。その機能を表しているのが、エジプトのホルスの目です。

ヴァチカンの中庭に、大きな松ぼっくりの像があるのをご存知でしょう。ヴァチカンは5つある総主教座(エルサレム・アレキサンドリア・アンティオキア・コンスタンティノープル・ローマ)の中で、最も西の辺境でしたが、495年にローマの教皇ゲラシウス1世が、「『三位一体』なるイエス・キリストの唯一の代理人」と自らを自負した時から、強権力への道を歩み始めます。人間イエス・インマヌエルは、『三位一体』で完全に政治的に「救世主キリスト」として「神」になり、それはいまも生きていて、自分がその代理人。だから、自分はそのままにしてアラヒトカミと同等。国王なんかよりも上位の存在と言い出した。だから、人間界の重要マタ―の結婚なんてできない。・・・でも、教皇(法王)って言ったって現実は生身の人間だから、どうしても、男としての「欲望」はあるんだよね。特に立場上、外には絶対に言えない「欲望」が…で、ここが重大事件の震源地であり、そのための予言書に、いろいろ文書が使われて、と。

 日本列島の場合、江戸時代まで仏教徒だった「天皇はん」を、如何にして「神聖不可侵の絶対君主」にするか、伊藤博文たちは知恵を絞った。その上で、暦を太陽暦に変えた。これで、月のリズムが列島の人間世界から切り離された。神武天皇の実在を強弁するために、奈良に橿原神宮を築造し、60年以上の巨木をどんどん移植した。不比等がまとめた日本書紀を「絶対の真実」の物語として、学校教育で教え、それに対する疑問を許さなかった。考古学的な発見でも、この物語りに合わないものを、無視するのが、近代国家となったはずの明治日本の「官制学会」の権威でした。
しかも、平安京ができて以来、旧暦でやっていた行事を新暦で行った。これでは宇宙のシリウス情報がまともに流れてこない。一度できた制度や利権を維持する政治的運用ための浅知恵・猿知恵・悪知恵のみが発達する。

しかし、そんな強圧的な明治時代でも、庶民は違った。キリスト教の讃美歌のメロディーが入ってくると、これと、地湧のイノチの響きを交響させ、多くの唱歌を生み出した。(信州中野は『故郷』のふるさとです)

客家たちの言葉に「松竹梅」がある。王侯貴族が「松」、農民・兵士が「竹」、料理人・職能民・金融業者が「梅」。
今、本来の情報を受け取れない「松」と、既得権にこだわり、いつまでも当然とする「竹」と、マネーだけを追い求める「梅」が、人類世界を閉塞させている。なかでも日本列島では、自国民を騙すのみならず、「静かに」殺している。
「想像」と「創造」。ありのままを見て、自分を信じて、考える。これが為政者側に完全に消えているのだ。考えるとは、「神 帰える」で、全てを生み出した存在からみて、今の世界、今の自分の存在、今の国家、今の価値感、今の社会通念をとらえ直すこと。そして、イエスが言ったように、自分が、次の現実世界の創造主であるとの自覚と使命に気づくこと。
 そのとき、最も大切にするのが、現実世界の響きの情報と、心の精神宇宙の情報とが交差する、脳内の松果体。あ、秘密を書いちゃった。「地頭」の強い人とは、この松果体での、二つの異なる空間での情報を交差させる、発火・覚醒を繰り返す力のある人のことを言います。

犬になるな。誰かからのエサはいずれなくなる。仕掛けられた人間世界の権力・権威は、基本は「虚」なので、間違いなく、風化・崩壊・消滅する。
では永遠はなにか? 「実」はどこにある。それは、循環。イノチの循環。宇宙にも、地上にも。こちらに身を置くこと。精神もこちらをイメージする。
もうすぐ、日本列島全体で桜が咲きだす。これは、イノチの巡り。しかし、国家予算の巡りは、イノチ巡りとは違う。それが今は、イノチの抉り(えぐり)になってしまった。だから、なんとしても、制度や枠組みは変えなければならない。
 ユダヤのカバラでは、ヨベル年を設けた。中国の皇帝権では「易姓革命」論を用意した。
では、日本の天皇はどうなのか?もう、島国だけを覆っている「コヤネ(小さな屋根)」の時代が終わる。地球全体に屋根を懸けるのなら、イノチの巡りを邪魔をする、すべての制度は消して、地球全体と一緒に息づく、人間世界の「枠組み」が必要だ。
 それには、まず、自分自身が小さな実践をしよう。そうした小さな「衡宇」が地球上のいたるところで、生まれ出し、真心で連携し、網のように地球全体を包んだときに、この星が変わるのでしょう。
今は、これまでのとらわれを解く、最期のとき。でも、まだしがみつきたい人間が、暴れている。彼らは、古ぼけた秘法/密儀のテキストは知っていても、今、宇宙に息づく、周波数をつかめない。

私のところに面白いメールが来た。半島情勢について。一部のみ転載。
「金正恩と晋3は親戚ってことになりますか?(正恩がめぐみさんの子説だと)
どうやら同じく日本皇室と朝鮮王室の血を引く二人が、自分こそ統一王だと競い合ってるんじゃないかと思えてきました。統一王の座を譲るわけにはいかない晋3。(ですけどその場合、正恩のほうが正統性が高いんじゃないかしら?)だれかDNA検査してくれないでしょうか…」
こうした状況下、日本の既存の制度のなかでマネーをどんなに流しても、それは列島民のイノチがすり減っていき、地球にとっての地上再創造の息吹すら消していってしまうことになる。やはり、クラッシュは来る、それも、根本から変えることを迫る次元の。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。