日本人の未来を真剣に考えると、アメリカの権力者を支える杖になっている今の日本国家をどこかで止めるしかない。どんなに痛みが出ても。

世界中で「国家」が、自国民に対し強権化しています。
国際政治を俯瞰すると、戦後の世界戦略を進めてきたアメリカが軍事的撤収を展開していく中で、これまでのアメリカ覇権をささえたイスラエルではネタニヤフが起訴になって、どんどん戦争屋の力がはがされている。
イランが今、実質的にイラクを取り込み、もうイスラエルと対峙する事態になっています。戦争屋が仕掛けたIS(イスラム国)が盤踞したシリアは今、トルコを通じて完全にロシアのプーチンの影響下に入っており、戦後のFRB体制のための鬼っ子だったイスラエルが国家存亡をかけて、ロシアとの協議を始めています。
トランプはペドフェリア退治とグローバリスト(戦争屋)退治をすすめるが、「アメリカ・ファースト」といっても、基本的にはこれまでの日米関係の枠組みで米国の資産家たちの利益を守るのが最優先。
 この時、どこまでも自分を支えるのが日本国だ、それも安倍は自分の言うことを何でも聞いてくれるから、とどんどん注文が来る。「安倍からノーベル賞の推薦がきた」とファックス送らせたり。
 今の日本国政府は、国家として、アメリカという統治体のトランプ政権に「忖度」し、列島民の汗とイノチを差し出し続けている。そして、どうも、4月末からの「お代替わり」のあとに、日本国の新天皇に会っていただくのは、やはりトランプ様だ、と考えているようで、このとき、習近平の扱いをどうするか今もめているようです。
安倍はキッシンジャーの仕掛けの中で、財界から、とにかく中国との戦争姿勢はやめろ、和解しろ、と言われて、今年春節に出した中国語の「春節、おめでとう」のメッセージは形ばかりだった、となる。
その中国では李克強が乗り出した国営企業改革(統廃合)が全く進まない。習の独裁体制になったが内実は「面従腹背」。共産党の「指導」が現場では効力がどんどん薄れている。国家として巨額債務を処理できない中、「そんなの関係ない」と地方政府はカネをぶち込み続ける。破たんは必ず来る。衝撃は大きいが、国家が壊れても彼らには「幇(パン)」でつながって生き抜く術がある。
 フランスでは、昨年末から始まった、反フリーメーソンのフランス版「黄巾の乱」が続いている。この動きに、日本のエスタブリッシュメントたちはJOC竹田会長の首を切ることで、日本のオリンピックマフィアは逃げ切れるという算段だろうが、これがどうなるか?
 今、世界中は、ベネズエラを見ていますね。トランプのアメリカが、今でも覇権国なのかどうか、と。ドル決済からの離脱をすすめるベネズエラに対する報復だが、これにまだ、最大の石油輸入国の中国が動いていない。アメリカが軍事力をつかってでもベネズエラを抑え込む意志があるのか?実行できるのか?それができないと判ったら、世界中で、「アメリカ?米ドル?そんなの関係ない、そんなの関係ない。俺たち勝手に組んじゃおうぜ。通貨の取引もしちゃおうぜ」となってくる。

で、日本国のことです。アメリカの頸木。ポチ。一体、いつまで続けるのか? 私は「特別行政自治区」と呼んできたが、これは、列島民の汗とイノチを、アメリカという金持ち優先国家の体制を、どこまでも支える為の存在にしてきたこと。
アメリカ自体を国家ごとまるまる変えるだけの、視野(スケール)と意思と智慧を持たない限り、この状態から脱出できないのかもしれない。そのときでも、天皇の存在が私たちの判断を、曇らせる。
 二つの次元で、独立のためのイノチ掛けの「闘争」が必要なのかもしれない。一つは、アメリカからの。もう一つは、天皇という「運上人」の枠組みからの。すでに傷みだしている列島民ですが、いつかはそこに立ち向かわないと存続できない。その前に今は、生存次元での日本版の「幇」が必要です。
中国・アメリカ・EUとすべてが金融破綻するとき、日本国政府は列島民を殺すのか活かすのか?ともかく、今の日本の国家運営は腐ったままです。参考になるのが、数ある武田邦彦氏のブログの中の以下のもの。
一つは、フクシマ放射能の今の現状。もう一つは、外貨準備と国民の生活
★武田邦彦「福島産は安全」は本当?風評被害の真相!
https://www.youtube.com/watch?v=bwbtc2js3OE
★日本が黒字だろうが赤字だろうが国民には何の関係も無い!https://www.youtube.com/watch?v=Q_9uT0dkp70

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。