こんにちは。
小泉進次郎がNYに行って、日本の環境大臣として、挨拶しました。https://www.youtube.com/watch?v=qV8mVyyCQJU
その時の物言いを、ロイターが取り上げています。
メディアに囲まれて、本人は得意満面ですが、知性のある人間は、どう思っているでしょう。
Make climate fight ‘sexy,’ says Japan’s new environment minister
https://www.reuters.com/article/us-climate-change-un-japan/make-climate-fight-sexy-says-japans-new-environment-minister-idUSKBN1W70PQ
(ネットの中には、こんな意見もあります。)
Talking about environment, his mind is till in the bedroom, sad. 環境について語れよ。こいつの頭はベッドルームにまだいるのか。悲しいわ
Sexy environmentalist anime girls! セクシー環境保護主義者アニメガールズ!
There’s nothing sexier than nuke power plants…oh, wait a sec 原発よりセクシーなものはないよな・・・おっとちょっと待って
(日本人から)セクシー発言よりもっと問題なのは
In politics there are so many issues, sometimes boring
「政治においては問題が山積しており、時々おっくうになりますが」
boringとか言ってんじゃねーよ 担当大臣がwww どうなってんだwww 誰かとめろよwww
ここで、また、金子勝先生に登場していただきましょう。
「311」以後の、日本の原子力ムラが何をしてきたか、振り返っています。もちろん、怒りはすでに沸点を通り越えて、日本のこれまでの国家の統治機能を完全に破壊する方向になった、と嘆いています。同感です。https://www.youtube.com/watch?v=eiVv1ehye_M
私は、この連休、二つのDVDを見ていました。そして、単行本で書籍を買いました。
観た映画は、「エクスペンダブル3」http://expendables-movie.jp/と 「アサシンクリード」http://www.foxmovies-jp.com/assassinscreed/ です。
買った本は、中国人の劉慈欣が書いたSF小説「三体」です。https://book.asahi.com/article/12728567
いずれもお勧めです。21世紀の人類社会が何を処理し、どこに向かいだしたか、を知るに極めて参考になるからです。
まず「アサシンクリード」から話しましょう。これは2008年にフランスで始まったネット・ゲームの内容が漫画版になって1億冊を売り上げた後、さらに2017年に映画化されたものです。我が家の長男も知っていました。
改めてDVDでしっかり見てみると、これは人類社会の秘密を解き明かすという意味で、「ダビンチコード」や「インフェルノ」以上の科学性と真実味をもっています。
キリスト教(バチカン)を主にした秩序を守ろうとするテンプル騎士団(教団)と、その弾圧から逃れ自由を守りたいとするアサシン教団の対立というのが、物語の基本構造ですが、この中で、二つのことが重要です。
一つは、何をめぐって争ったのか?そして、その争ったものを探し当てる手段に何が使われたのか?
テンプル教団の最高位でノーベル賞をめざす長老には、娘に最先端の遺伝子学を極めた医学者がいた。彼女は旧約聖書にある「知恵の実」が、どこにあるか、それを探し当てて掴もうとする。アサシンが奪ったのは判っているので、そのアサシンの遺伝子をもつ人間を探し出し、その遺伝子の記憶を科学的に追体験させることで、実際のありかを見つけだす。それが、コロンブスが死んだあとのスペインのグラナダが舞台になります。
テンプル教団が知恵の実を捜す目的は、世界人類を自分たちの意志の下に絶対服従をさせ、この世から暴力を消すためです。まあ、これはトランプ登場前のイルミナティーの姿ですね。
このドラマの中で重要なことは「血の中に記憶がある」として、それを科学的に取り出そうとすることです。私も記憶に関して基本的に同じ考えですが、ただ私は、血だけでは、正確な事実、リアリティーは探り出せず、これ以外に、その現場の「大地の記憶」、そして「瞬間の生の響き」を記録した「アカシックレコード」にアクセスしながら、この三者に周波数を合わせ続けることで過去の事実をキャッチできる、と考えています。
私の歴史観は、どんな場面でもこうした方法でスクリーニングしながら、つなぎ合わせたものです。
この映画を見て、旧約聖書の中で「イブが食べた知恵の実」をリンゴとする表現は、英語版の聖書ができてからだと再確認しました。そして、知恵とは、どこに、どんな形であるのか?どんな形の智慧がリアルな情報なのか? さらに考察できました。
そして、キリスト教が大きく分かれたのは、イエスの「磔刑」「昇天」の後、AD48年とAD70年のエルサレム会議の結果だったことも見えてきました。、実在の人間イエス・インマヌエルが、実存する実態で「父」と呼んだ存在と、イエスそのものを一体化して「キリスト」とした、教義での情報空間の世界。この違いの出発も見えてきました。
この辺の成果は、10月5、6日のヌナトツアー(白山)のときに話しますが、次回、皆神塾で紹介しましょう。
「エクスペンダブル3」は、アメリカのCIAの特殊部隊の物語です。ハリウッドのアクションヒーロー大集結という映画ですが、この「3」は、すでに2012年年末にアクエリアスが始まったことを意識して創られています。悪役になったメルギブソンが武器商人になり、一国の軍事部門まで動かしていた。ハーグの国際司法裁判所でもお尋ね者にまでなり、これを、他の嘗ての仲間が取りおさえる、という設定です。公開が2014年8月でした。
最後に、中国初のSF小説「三体」。すでに世界中で2300万部が読まれ、ようやく今年6月に日本語版が早川書房から発売された。原作は、2006年に重慶の出版社から出されました。
「911」以後、中国が宇宙開発に国家をあげて乗り出していくときに、科学者たちの掴んだ科学的知見と中国から見た国際情勢理解がこの中に凝縮しています。
2014年に英語版ができると、オバマがすぐに手にとって毎晩、読みふけっていた本です。
この間、中国は中国版GPS「北斗」を開発し、着々と拡充を図って、アメリカとの対決に備えだしていたのです。因みには、重慶とは、あの「華為(フワーウェイ)」の研究開発拠点があったところです。
日本では、2009年11月にNHKドラマ「坂の上の雲」が始まり、翌2010年9月27日、尖閣での衝突事件があり、中国との軍事対決が喧伝される中、12月にそのドラマが終わりました。そして2011年に「311」。2012年なると訪米した石原慎太郎都知事がいきなり「尖閣購入」を言い出し、13億円の募金を集めると、この年の911に野田首相が「尖閣を国有化」し、中国の大反発を生みました。日本会議が勢いを増し、百田尚樹が安倍晋三と昵懇になり、年末に自民党は権力の座に戻り、百田氏は2013年にNHKの経営委員になりました。彼らは、宇宙から地球を見る視座と、人類文明全体を俯瞰する必要性を意識していたのでしょうか?
今、石原慎太郎の姿が見えません。