トランプ離日時に交わされた、メラニアと雅子皇后のチークキスを見て、『アベンジャーズ』最新作に登場した女ヒーロー達の科白「この星は私たちが守る」が浮かんできた。妄想の過剰期待か。

こんにちは。午前の記載を書き直そうと思いましたが、いちおう、そのまま上げておきます。
それよりも、令和になって初めての国賓にアメリカ大統領夫妻を迎え、その最後にメラニアと雅子が別れ際にチーク・キスしたことに大いに驚きました。両者にはきっと本当に心に通じるものがあったのではないか、と。そして、さて、それは一体何か?と。今、始まっているのが文明整理の時代です。これまでの人間社会の成功像と権威がどんどん壊れていくときに、あたふたするばかりになっている男どもに代わって、国家や宗教を超えて、母性原理の復権に指導的役割を果たすかもしれないと、一気に期待(妄想)が膨らんだのです。
 大統領夫人のメラニアは東欧スロベニアの片田舎で生まれながら、天与の美貌でミス・ワールドの栄冠の得て、NYで常識外れのやり手不動産屋に見初められ、2006年、男児バロン君を儲けた。トランプはもちろんアメリカ社会での成功者であり上層階級の一人だったから、周囲には秘密結社もあったでしょう。トランプが人間としてまともになったのは、この女性が、アメリカの成功者たちの狂った悪魔的習慣を徹底的に忌避したからに違いない。トランプはすでに物質的には十分に得るものは得ていた(アメリカの国家財産だったゴルフ場を自分の個人所有にしたのは一例)ので、彼女の影響は、人間として精神性に響き、初めて真っ当な人間の道を考えだしたはずだと。
一方、皇后になった雅子さんにも娘の愛子ちゃん(2001年生)がいます。日本の場合、特に皇室は高天原の雲上世界にすむ存在で、人間じゃないことになっているので、話はややこしくなります。素のまま姿ではなく、時には影武者ならぬ「影娘」も宮内庁側から設定されることもあるでしょう。しかも、実父は、外務省の事務次官、国際仲裁裁判所の判事。日本国家(の利益や格式)のための「役割」や「使命」「指令」を、娘に課すことも多かったに違いない。そんなとき、内容が真っ当なものでなければ、娘は、当然、精神が定まらなくなりますので、公務を拒否してきた、と考えられます。自分の本心と、周囲の環境の常識が違いすぎるという点では、この両者は似ていることもないわけでもないが、二人の間違いのない共通点は、ともに、国家元首の妻であり、しかも母である、ということです。

 母であるということ。これは宿命的に、子供たちの未来を考える、ということです。これは、地球のリアリテイーの世界では、どんな未来が待っているのか、それを創り出す、未来の種を人類として、何をどう撒くのか、を考えます。このとき、両者の夫が、73億人いる人類世界で大きな影響力を持っているのは事実ですから、その夫に対し、私的には何を求め、公的には、夫の何を支えるべきか?賢い人間なら、いつも考えるはずです。「夫を支える」とはそういう意味のはずです。
 すでに日本列島での「お代替わり」の儀式では、<天皇とは、人間が演じ続ける「役職」である>ことは、十分に世界に示されていた。今回、日本の国家元首夫妻は、国賓の大統領夫妻との面談に際し、外務省の通訳を介さなかった。本音の話が、政府の役人になんら聞かれることなく話すことができる。このことは「個人間の秘密の共有」が可能だという意味では、限りなく大きい。
 日本とアメリカには、昭和天皇の開戦の詔勅、ブレトンウッズ会議、東京裁判、以来の重要機密事項がある。これには天皇と大統領だけが決定できる事項もある。特にマネーに関わるもので、そのマネー欲しさに、インチキ情報を振りまいてきたのが、ロスチャイルドやスカル&ボーンズの戦争屋で、その手先になったのが、日本の官僚と無節操経済界、なかでも彼らの飼い犬だった大手メディアだった。
 トランプが、大統領に当選した後も積極的にツイッターを使うのは、メディアが勝手に作り出すフェイクニュースを避ける為であり、自分の一挙手一投足、片言隻句によって世界中が動くのをよく知っているからです。彼は、国家対国家ベースの問題には、デイール(取引)をどんどんぶち上げるが、相手国の国家指導者個人を悪くは言わない。言うとしたら、二年前に金正恩を「ロケットマン」といったように、十分に演出効果が計算されたものだ。商売人だから、必ずいいやつだ(GOOD GUY)と呼び、交渉に引っ張り出す。その胸の内には獲得すべき「成果」と辿り着くべき「結果」がきちんと計算・設定されている。もちろん、交渉だから、相手があるので、当初に思い描いた通りのタイムスケジュールには進まないことも多い。
 今回、トランプは26日のゴルフの後、すぐに安倍との合意事項をアメリカ国民に向けて呟いた。「8月には大きな成果が待っている。安倍には選挙があるからそれまで発表は引き延ばす。」これでは、話がピーマン(中身が空っぽ。何も決まっていない)どころか、話がイチゴ(種が見え見え)。で、このことを日本の記者が安倍に質問したら、デンデンの眼が上を向いて白眼になってキョロキョロしてしまった。安倍と外務省にすれば、トランプに対し、精いっぱいの「おもてなし」のつもりだったけど、そんな事お構いなし。トランプは居酒屋で魚を全く口にせず、日本酒も飲まなかった。もともと、酩酊をさけてアルコールを口にしないのだろう。
 彼が共和党の大統領候補に出馬するときには、そこには、NYの親友だったJFKjrの思いがあったし、憎むべき相手が誰で、彼らとどう戦うか、については、NSAのマイケル・フリンらとの連携があった。

 先ほど挙げた書き込みにある通り、トランプが27日離日してすぐ、東京には東南アジア各国代表が集まった。私の推測だが、そこではそれぞれの国が自分の国のマネーを管理する、その管理能力の裏付けとなる、ゴールドの多寡と所在の確認だったのではないか?戦時中に発生したゴールド(金塊)の所有権移動を、天皇の直轄案件としてこのときに実際に世話をしてしまったことで、それを嫌った何者かによって、専門官の小山氏は報復されたのかのかもしれない?これはまだまだ真相がわからない。
 一方、シンガポールでは昨日、中国(北京政府)との系統案件になっている、台湾と南シナ海の帰属問題をめぐって、安全保障対話があった。台湾独立はあり得ず、南シナ海は中国の領土であり、「中国は原則は譲らない」という。何時もの発言です。ここでは、アメリカがマレーシアやフィリピン、インドネシアの後ろ盾として前面に出ています。日本はここではもうこの問題では出る幕はなく、完全に、アメリカ国家、それもトランプ本人の指揮下に入っています。この場面で、大統領がもしトランプでなければ、それはそれは大ごとで、私はとても落ち着いて居られない。
 今、トランプが戦争屋を日米ともに抑え込み、安全保障面では、戦争は起こさないと、裏で、習近平とも通じているから、安心です。
 そもそも南シナ海の危機は3年前の6月がピークだった。JICAと外務省が画策し、ハーグの国際仲裁裁判所に、任期11年で小和田恒氏を日本代表として送り込み、中国の南沙・西沙諸島の領有権主張を認めないとする判決が出た時がピークだった。これで、中国との間で一気に緊張が高まり、日本の全メディアが大きくそれを取り上げようとするところに、NHKが天皇退位の話題を持ち出し、その熱狂を一気に冷めさせ、話題性を薄めさせた。さらに、8月8日に平成天皇の肉声での正式発表になり、その退位が、今年の4月末の実行となった。
 この3年間は、王族会議や「金融ワンワールド」でも、裏での内部抗争が激化していった。戦争屋が国家を超えて画策するなか、平成天皇が2015年の年頭でわざわざ「満州事変からの歴史を振り返り」、その教訓を学べと言ったときは、まさに、シリアを舞台に戦争屋が仕掛けた、ISISとの戦いが高まる時だった。
 マイケル・フリンがホワイトハウスから外されても、デジタルソルジャーをつくって、戦争屋の動きを未然にキャッチして、先手を打つ。これが2017年から始まっていた。副大統領のペンスが中国の脅威を言い立てても、「戦争よりも、交渉せよ。そんほうが圧倒的に、損失が少ない」という、マハティールの言葉で、すべては、「避戦」を、国際政治の行動原理にして動いてきた。
 それだけに、各国の元首や、政治経済宗教での高い地位にいる人間で、あえて、戦争を起こそうとする画策の中に加わっていたものは、どこの国でも、徐々に追い込まれてきた。

 さて、安倍晋三は、どっちだったのか? 指南役のJR東海の会長、葛西敬之は景気の為には戦争が必要が持論の人間だったから、安倍の周囲はそんな人間ばかりが集まっていた。アメリカからはCSISのマイケル・グリーンやジョセフ・ナイが日本の政治の指揮者となっていた。トランプはこれらの人間とその指揮系統を完全に消しに来たのではないのか?
今回不思議なのは、トランプ訪日後の東京会議にタイがいなかった。タイは秋篠宮が足しげく通った国。今の日本国と中国(北京)と、客家(梅)と、タイがどのような関係なのか、まだ見えない。タイは人民元がいち早く流通した国ではあるが、日本の経済界とも結びつきは強い。

 両陛下は国賓を迎えた後の最初の国内行事に、愛知県での植樹祭に向かった。沿道には多くの住民が立ち並び、夜には宿泊したホテル前に提灯行列があった。両陛下も部屋の明かりを落として、提灯を振ってそれに答えた。まあ、これは演出だが、心がつながり合うのはいいことだ。
 その日の昼に、令和天皇は式典でつぎの発言をした。「皆さんとご一緒に植樹を行うことを喜ばしく思います」。国民に敬語を使っている。国民と自分は同じである、と明確に表明している。自ら、明治にできた雲上人という高みをどんどん否定しているではないか? もしかしたら、徳仁陛下自身が、天皇という存在自体が、特別な血でも何でもない、ごく普通の人間だ、としようしているのではないか?
「神武の血」などという話はファンタジーだ、と国民に仕掛けられているマトリックスを終わりにさせるつもりなのかもしれない。まあ、それにしても、今回も、アホを晒すだけだった首相夫妻の軽薄なことよ。列島のメディアは、なぜ、いまでも、彼らを、庇い続けるのか?   

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。