メルトダウン汚染水と津波予見の責任論。この列島の統治体の行政・司法とメディアの本質がどんどん世界に晒される。「天意」は私たちに何を求めているのか?

まず、村田先生からのメールです。
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皆様

福島問題に詳しいRobert Hunziker氏から寄せられた福島危機の現状に関する卓越した包括的記事が寄せられましたのでお届けいたします。
福島原発事故処理に見られる不道徳かつ無責任な対処ぶりに詳しく焦点が当てられております。
いずれも反論しがたいものです。
東京五輪への参加者及び観客の安全は確保されるのか疑念を抱かざるを得ません。
 村田光平
(元駐スイス大使)

Sent: Wednesday, September 18, 2019 10:12 PM

Dear Friends,
Robert Hunziker, journalist of CounterPunch,has sent me his brilliant and comprehensive article on the ongoing Fukushima crisis.It enlightens us on the immoral and iresponsible handling of the Fukushima nuclear disaster.
The conveyed details are unquestionable.
How can we be reassured of the safety of the participants and the spectators of the Tokyo Olympic Games?

With warmest regards,
Mitsuhei Murata

Sent: Wednesday, September 18, 2019 2:51 PM

(上記の中で最も重要と思われるのは、この部分です。
there are numerous instances of governmental meddling to hide the truth, starting with passage of the 2013 government secrecy act,
「2013年の政府秘密法の成立を皮切りに、真実を隠そうとする政府の干渉の事例が数多くあります。」)

次に、今回の汚染水に関してです。
大阪の松井市長は、以下の事実を知っているのでしょうか?
<汚染水、浄化後も基準2万倍の放射性物質 福島第一原発>
https://www.asahi.com/amp/articles/ASL9X6HQ3L9XULBJ014.html?__twitter_impression=true

福島原発の汚染水89万トンはメルトダウンした原発の汚染水で、これまで貯めるばかりで何の処理方法もなかったものです。当然、通常運転での排水とは全然異なります。汚染水の8割を超える75万トンからトリチウム以外にも何種もの放射性物質が検出されている。最も危険なストロンチウム90も、「基準値の2万倍」も検出されている。こうした事実に対し、環境大臣だった原田氏と言い、今回の松井市長と言い、科学的に即座に除去できる方法があると確認したうえでの発言だったのでしょうか?そんなこともないまま、通常の原発での排水と同じものとしてみなして、そのまま放流してもいい、とでも考えているのか。
これは、日本の漁業の問題だけではなく、地球全体での生命環境との向き合い方の問題です。

また、今日は、津波対策をしなかった東電幹部に対する無罪判決が、東京地裁で出されました。
この列島の国家(統治体)の姿勢が、むき出しになりましたね。
この列島の組織のもつ責任論が不備・不完全で、それが、世界全体にも極めて重大な危害を及ぼすことが分かった以上、それが放置されるかどうかです。
平たい言葉で言えば、「いつまでも、日本財界の「都合のいい話」に、世界人類は付き合っていていいのか」ということ。
勤勉な国民という「宝の山」の、その管理組織に問題があるのなら、その組織を、根本から変えてしまえ、管理者まで変えてしまえ、との議論も出てくるでしょう。
それが、今の日本国家にとっても、安全保障上の問題になっていると新任局長がきちんと理解し、海外からこの統治体そのものまで変革する意思と圧力と操作が加わることが予見されるのなら、何らかの手を打つことになるはずですが。
それができなければ、「天意」は、凄まじい結果をこの列島にもたらすことになると思います。

10月14日の即位礼正殿の儀では、海外から多くの要人が集まります。当然、そのときには、フクシマの実情と今後について、参列者は関心を抱いているはずです。何を確認し、何を話し、どんな意志を固めるか、は表に出ないでしょうが、これは外交面(国際関係)に必ず影響するでしょう。
11月14,15日の大嘗祭までには、この次元での方向性が見えてくるかもしれません。
その上で、25日に、フランシスコ法王の来日になるのでしょうか。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。