イザナミは縄文ヌナカワ。不比等の天蓋が消えて天と交響。虚偽虚妄を浄化一掃、宇宙との菊理が始まる。「人間は『自然の利子』で生かされる」…白山「千人詰め」の智慧が文明を糺す。制度や利権ではなく「さざれ石は同じ心で繋がって巌になる」。

こんにちは。
白山での二日間、天気も良く心は明るかったが、響きが重かった。
天地をつなく、大きな響きの渦に、これまでの知見が整理され
これまで体験したことのない透明な霊波に、身体が浸されていました。

一方、ラグビーの日本チームが見せた「繋がり合った清々しさ」は、
個々の「さざれ石」を、一つの「巌(いわお)」にする、という人間の、
心と日常のありかたでした。これは、外からの強制では生まれない。

こうしたことが鮮明になるときに、それとは真反対の腐りきった現実が、7日の国会でも示された。日本人相手に「嘘」をいうだけでなく、海外でも、平気で「嘘」を言い続ける人間が国家権力のトップにいる。今回は、モロコシ買い付けと、プラスチックのことです。
この人物が、関電事件で庇い続けるのは、「金のなる木」を求めた原理力ムラが、「311」以後に押し立てた福井出身の女性議員です。

白山で自分が体感し確認した、<神と人間との約束>と、
今、国家権力の場でせめぎあう、下劣な人間の汚物のごとき言い訳の数々。
そんな汚物であっても、私たちは、これから、「浄化」しないといけない。
それが、6000年の文明の括り、菊理の作用です。

「人間は『自然の利子』で生かされる」・・・この言葉は、今回、
ヌナトクラブが正式参拝した、白山中居神社の禰宜さんの言葉でした。
今、人間世界(マネー)での利子は、限りなくゼロになっています。
自然の利子とは、大自然の恵みでしょう。これは、リアリティーの実態です。
しかし、自然の恵みを生み出す、そのイノチの根底を、人間世界が創り出した「概念」である「利益」のために、壊しつづけてきたのが、これまでの人間社会です。
日本列島は最後の砦であったのが、切り崩され出したのは、明治からのマネー経済の始まりでした。
さらに、自然に対する棄損を爆発的に増やしたのは、原子力とこのマネーが直結されたときからでした。

人間世界の差別の問題と、富の分配の問題。

神を語る虚構の概念で、人の頭脳を縛り、国家権力を作り出した悪魔は、
この二つを、どう権力強化に活かし、その為の道具にマネーを使いこなすか?
(単純に言えば、人間たちを、どう洗脳し、心の宇宙に劣等感と優越感を増幅させて、目先の現実生活のためのニンジンをブラ下げるか?)

自然現象を客観的に見つめ、法則性を探し出し、それを生かすのが、科学だが、
これが、悪魔どもの手にかかって使われてきた。しかし、もうその正体がバレた。
今度は、科学を使うのは、大地の地母神自身であり、それは列島においては、
ヌナカワであり、イザナミであり、そして、宇宙と交響する、菊理媛だ。

今回訪ねた白山は、石川・福井・岐阜の三県に、水を供給します。

古代人は、天にも、大きな海があると考えていました。
そこは、雨をもたらし、知恵をもたらし、地上の大地を潤し、また、わたしたちに、多くの智慧をくれます。

白山は、龍体列島の重心であり、また、その龍体が天からのイノチの水を受け止め、身体全体に配る、統括制御の装置になっていました。
水分(みくまり)の神。

今回、金沢に集合し、以下の4つの神社を回り、名古屋で解散しました。
「白山比咩神社」、
「平泉寺白山神社」、
「白山中居神社」、
「長滝白山神社」、

白山は、天と響き合う。
しかも、大陸の文明性をどう受容し、自然と、人間世界の統治に活かすか?

縄文の神との関係はどうなのか?

古事記では、ヨモツヒラサカで、封じ込められたイザナミ。
これは、何時、どのようにしてなされたのか?

イザナギとは、シュメール発の文明性。
イザナミとは、縄文からのイノチの響き。

自然の豊かさは、「豊」
ここから、切り取ったものが、「富」
その分配での優先権を持つものが、「貴」。

こうした理解の基に、白山に太古からの人間の営みが、どのように、記憶・記録・実践継承されていたのか?
私たちの暮らしぶりは、いつから、大宇宙の摂理を忘れ、自然の均衡を壊し出したのか?
「文明」のもつ、禁忌をいつ破ったのか?

列島での縦の時間軸と、ユーラシア全体での文明の広がりと、列島の接触。
父系性が生まれたのは、世襲財産が生まれた時。
これは、ハツクニシラスが誕生したのと同時。 これは崇神のとき。

神武のハツクニシラスは、虚構の権力をうむ、政治的物語での起点。

不比等は、そこに世界性をもつ神聖さをとりこみ、しかも、列島独自だとするために、717年(養老元年)に遣唐使を送った。そのときに列島の白山を開かせるべく、泰澄を密かに育て上げ、そして、高句麗の白頭山には、その実父である大津皇子が大祚栄となって、大陸の皇統(白い王)が地上世界に作り出した規範を糺す修正の智慧(カイチ、ユニコーンで象徴)を、天から降ろしていた。

 阿 吽。
 アルファ オメガ。   
 獅子 カイチ。

白山中居神社の祭神は、イザナギとイザナミだが、サルタヒコとクナト神が入り口に構えている。
クナト神は岐神と書く。岐阜の地名は、大陸の長安の西90kにある岐山にからきている。岐山は、諸葛孔明が死んだ五丈原に近く、殷周革命で殷(フェニキア人王朝)を破った周の姫氏の集合拠点だった。姫氏は、エジプトの神官の一族で、鉄(鋳造)と馬とともに、イクナートン信仰を中国大陸に持ち込んだ(これがクナトになった)。

690年、武則天が即位し、秦からの中華皇統を否定し、周に戻せと、言った。
自らを弥勒菩薩の生まれ変わりとし、ユダが建てた王権を修正させるカイチ(ユニコーン)を持ち出し、天の摂理と叶った秩序を作ろうとした。そのとき、太宗李世民が信奉した景教を否定した。これは、景教がイエスの母マリアの神性を否定する教えだったからだ。武則天は、大陸の人間世界を「回天」の志で再創造する。これには、自らが「聖母マリア」のごとく「神性」を備えて、衆生を救済する主体でなければならなかった。

持統は、武則天に合わせて列島で即位し、ヌナカワ系の巫女が棲む吉野に31回も通いながら、イクナートンにならって、太陽を主祭神にする皇祖神アマテラスを創り出した。その上で、伊勢に行き、自らをそのアラヒトカミとした。これは神の受肉化で、実在の神霊情報のインスピレーションであるとともに、インカルチュレーション(概念の現実化)だった。
大陸での布教を否定された景教徒たちは、このとき列島に入って、この持統と一体化した皇祖神の誕生を祝い、補強した。これが693年。天武が飛鳥で即位してから20年が経っていた。翌年、持統は藤原京を造った。そこにはユダヤのヘロデ王も意識しながら、夫だった大海人=淵蓋蘇文に、挽歌を送った。
武則天が始皇帝以来の大陸の中華皇統(易姓革命も含んで)をすべて払拭して、周に戻せ、と言ったとき、持統は、縄文の太古から、列島に入り込んできた、全ての部族たちを受け止める大きな政治的器(うつわ)と、その為の皇統を設定し、自分自身が、その神性につながっている、という新たな物語をもとめた。
しかし、このとき、すでに、天武との間にできた、自分の実子、草壁皇子はいなかった。
日本書紀では、持統に孫の軽皇子がいて、そこへの継承との記述で終っているが、これは真実ではない。政治物語である。持統には不比等とともに、この列島で、隋唐はもちろん、漢や秦よりもさらに旧く深く、一貫した皇統をもつ王権を築く、という政治的野心が働いていた。
このとき、シュメール・ヘブライから流れ出たダビデ王以来のユダ族が作ったのが中国大陸の秦帝国で、さらにその秦が崩壊した時に、多くのユダ族の純粋信仰派(後のエッセネ派)が逃げ込んだのが、朝鮮半島の東南にある辰韓~金冠伽耶~新羅の地域だった。そこから、このときに招き入れた人間が、新羅文武王金法敏の次男、金霜林だった。天武の死をことのほか悲しんだ人間だった(日本書紀に3回登場する)ゆえに、草壁皇子と持統の妹のアヘ(元明)の間にできた息子とすることを藤原京の誰もが認めた。さらに、不比等はこの人物を皇祖神アマテラスの化身である持統の、その後継者とし、それを、額田王も認めた。

このことの意味が、文武天皇に送られた和風諡号、「トヨオホジ(豊祖父)」に現れている。続日本紀には、707年(慶運4年)の場面では「倭根子豊祖父天皇」と書かれ、古事記で使われる「倭根子」が被せられている。797年(延暦16年)の表記では、「天之真宗豊祖父天皇」となり、「天之真宗」が意味するのは、天(=ヘブライ)の正統なる、「宗(大きな家)」を意識した命名だった。豊(トヨ)とは、魏志に、「卑弥呼の宗女」と書かれた人物のことで、この文武なる天皇の政治的な位置づけは、その「豊」の持つ意味に対し、「祖父」にあたる、という位置づけだった。

泰澄が白山を開いた後、完成した古事記日本書紀の物語は、列島に到来した個々の民や夫々の部族を纏める、物語となった。しかも、現実生活の軋轢の中でも、孔子の言う「仁」が常に意識されて繋がれていた。それがニホン。「仁品」だった。
これが、漢字で「日本(日ノ本)」の表記にするきっかけになったのは、ウマヤドが煬帝に送った607年の遣唐使の結果だった。

列島には、大陸・半島ではすぐに壊れてしまう「仁」が、縄文時代からあり、それを、今後も続ける。そんな誓いのなかから、この列島発の、新たな皇統が生まれていた。
その最初の「希望の星」とされたのが724年に即位した、文武の実子、首皇子(聖武)だった。この年に、琵琶湖の竹生島に不比等が683年に持ち帰ったとされる、面向不背の珠が安置され、翌725年には聖武の勅命で、宇佐にホムダワケを祀る社殿が造られた。以後、ここが一貫して、この列島で誕生した皇統の権威となった。

それに対し、明治にできた列島の統治体は、伊勢を強引に権威の元とし、戦後は「金のなる木」である原発の誘致と稼働の為に、同じ同胞を平気で暗殺を指示したり、国家の経営資源をしゃぶり合う、賄賂漬けサークルをつくってしまった。
今、地上の人間世界は、「仁」とは真反対の、餓鬼道や修羅場よりもさら酷い、悪魔の腐海の中に沈んでいる。

今、天と地は連動し、共振している。大宇宙、大自然は、イノチの基。そこから、括り直しが始まっている。
白山の「千人詰め」の智慧。ここに、未来の扉がある。
今、この白山中居神社のある、岐阜県郡上は、小水力発電を使ったモデル地区となっている。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。