一緒に白頭山に行った恵那山の巫女5名を小菅神社に連れて行った。大地の震動が始まり、身体には根源生命のビリビリ感が纏わりついた。

こんにちは。
今日は、白頭山ツアーで一緒だった、恵那山の巫女たちが我が家に来た。すぐに、高社山の西麓を通って、小菅の集落にむかった。
途中、倭(やまと)の集落をとおる。ヤマトの音で、「倭」とつく集落はここだけで、ここに、柳沢遺跡がある。古事記ではヤマトはすべて「倭」と書かれ、これが日本書紀になると、ヤマトは「日本」と書かれる。
小菅地区の隣は木島平村。ここに根塚遺跡があり、2世紀初めに半島の伽耶地域に外注で造らせた特殊な鉄剣が出土している。
小菅に入って最初に「神戸(ごうど)」の大銀杏の樹を参拝。ここの銀杏は雄株で、樹齢千年になる。
このあと小菅神社の里宮に。http://kosugejinja.jp/
小菅の「社」の創建時期は不明だが、里宮の社殿は大同元年(806)に坂上田村麻呂が再建したと伝えられている。小菅地区自体は、680年に役小角が開山したと言われるが、ここには深い意味がある。この年は、天武が唐の高宗との決戦を決意した年で、天武はこの地に、役小角を派遣したのは、列島を血で汚すかもしれず、その許しを請いに行ったものだ。
この地には縄文以来のイノチの女神「ヌナカワヒメ」が、原初の王権「ニギハヤヒ」が「倭(ヤマト)」の地で誕生してから糸魚川から移って棲み、常に、列島の王権に、権力の横暴さを戒め、イノチの清浄さを伝えてきた核になるところだった。
これがアマテラスの「荒魂」にもなっている。
彼女たち5名は、恵那山のアマテラスの因縁をひいてきた。恵那山では、アマテラスは、イザナギとイザナミの間で生まれたことになっている。
この場合、イザナギとは大陸の文明性(統治)を象徴し、イザナミとは、列島で1万年以上に渡って育くまれたイノチの交流感覚だった。不比等は、これを、きちんと取り上げている。
里宮には、698年に柿本人麻呂が詠んだ「恋の歌」の碑がある。
「浅葉野に立ち神さぶる菅の根のねもころ誰故わが恋なくに」
これは個人の恋愛感情の歌ではない。高市皇子を粛清することで697年に文武政権を誕生させた鵜野と不比等が、縄文からの女神、ヌナカワヒメを知っており、その心ををいつまでも裏切らない、との宣誓の歌であった。このことを今の里人はすでに判らなくなっていた。
軽皇子(文武)を強引に即位させたあと、不比等はこの地に、どうしても宣誓の使者を出したかったのだ。このときの文武は、和風諡号で「豊祖父」であり、これはシュメール以来の文明性そのものだった。

このあと、国常立命の大きな石碑のある入り口から奥社に向かって参道を歩く。巫女さんたちは独特の舞を天地に捧げていく。そうして、奥社に着いた時から感覚が違う。巫女の長が曰く「大地が動き出した」。身体の感覚を研ぎ澄ます。確かに、山体からしっかりした微細振動が出ている。それよりも、手足のビリビリ感がたまらない。「感電」しているような感覚。
4月、平成の終わりに魔女さんと来たときは、イノチの渦に、完全に溶けている感覚だったが、今回は、その感覚をもたらす「発信源の主」が立ち上がったようだ。
巫女の長がいわく。「これで龍体が動き出した。もう、変わり出します。しかも、白頭山とも連動して」と。
この日は、小菅神社の隣の阿弥陀如来も資料館も見ることができた。そこで、今年7月、令和に代替わりして行われた、「小菅神社柱松柴燈神事」の様子を確認した。http://kosugejinja.jp/post349/これは統治体の清浄さを誓う儀式で、禊した「松神子」と呼ばれる少年が主役の儀式だった。
11時すぎに奥社にむかって参道を歩き出し、里宮に戻ったときは13時20分を回っていた。

奥社の参拝が終わって、次は、北竜湖に。ここに、女神像があった。
昼食を取る時間がないので、直売所をいくつか回って、笹寿司やニラセンベイをたべる。もちろん、巫女さんたちは、桃やネクタリンをたっぷり所望して。
最後は、私の家にある、ヒスイの勾玉を見て、彼女たちは帰途に就いた。

私は白頭山から戻ってから、毎日、イザナミが黄泉の国から地上に出て、天上の「太一」と響き合って、人間の世界での主導権を確立することを祈っていましたが、それが始まったのなら、ほんとうに、うれしい。

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この記事を書いた人

新井信介

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。