昨日午後、宇治で幼稚園時代を過ごした長男の大の仲良し親子が、
新潟の長岡に帰省する途中、ここ中野に立ち寄りました。
4時間という限定した時間の中で、何を見せたらいいか?
妻から相談された時には、横手山の山頂にある日本一高いパン屋さん、
野尻湖のカヌー、戸隠の忍者村、高山村の雷滝、木島のふれいあい牧場など、
いろいろ考えましたが、なるべく、インターの近くがいいとの希望でした。
待ち合わせは、中野市の文化公園内にある創造館で、12時ちょうど。
今では、市の博物館になっています。
〔食〕 ・・・ やさしく、まろやかな、メロディーの「グランメール末広」
中野の説明をした後、どこでお昼を食べるか、となって考えました。
公園内には、手打ちの日本そばを食べれるところもありますが、
7歳児や2~3歳児は、そんなに喜ばないのは、わかっていますので、
なにか、美味しい洋食はないかと、考えて、思いつきました。
千曲川を渡ったところにある、JR飯山線・替佐(かえさ)駅のすぐ脇に、
農家を改造した洋食屋さんの「グランメール末広」があったので、
そこに行きました。ここは、合併以前までは、豊田村地籍でした。
入り口は狭く、知らないと通り過ぎてしまいます。
中は普通の農家とその作業所を改造した造りのレストランですが、
内装は、大胆に、「抑えた重厚な赤」をつかっていて、椅子ではなくて、
座る形で、いただきます。
ここの名物は、なんといっても、帝国ホテルで修行したオーナーシェフが作る、
オムライスと、スパゲッテイーミートソース。 久しぶりに食べましたが、
「なんなの、この味!」と、うれしい驚きが広がります。
「デミグラスソースが、 ウチのイノチ」 と いうだけあって、
この味は、全く嫌味がなく、また、個々の素材が喧嘩しあうこともなく、
それでいて、きっちり自己主張しながらも、溶け合って、
素敵なメロデーを、生んでいます。
献立自体は、家庭の主婦でもできるもので、簡単なレシピのはずなのに
なぜ、こんな味が出るのか?
信州の、とにかく、のどかな、ローカル線の小さな駅舎の近くに、
こんなに美味しい店があるなんて、 これは、幸せです。
この辺りは、4500年前の縄文ビーナスが出たところでもあります。
そして、食後は、すぐ近くの、温泉「もみじ荘」の露天風呂に。
大人は300円。子供たちは、大はしゃぎ。幸い、露天風呂には、
私たち二組の家族しかいませんで、大いに休めました。
そのあと、再び、文化公園に戻って、そこにある昆虫館に。
日本の昆虫もいましたが、なんと、ウチの子供が会いたくてしょうがなかった、
レラクレスオオカブト、 コーカサスオオカブト、ニジイロクワガタが、
生きたまま展示されていました。
その姿を見て、子供たちは、早速、常設されている、お絵かきコーナーで、
色鉛筆で、虫たちを、描き始めました。
「おお、中野市も頑張っているんだ。」 これが私の改めての感想。
そのあと、喉が乾いた、と子供たちが言い出したので、
信州中野インターの入り口すぐ手前にある、中野市の観光センターに。
ここでは、 いつものお茶に加え、梅汁 が用意されていました。
奥様たちは、隣にある、農産物の直売場オランチェへ。
もう、午後4時近いので、売れ残りしかなかったのですが、それでも、
安いといって、買っていかれました。
信州中野には、いろいろあります。
〔食〕では、「りんごで育った信州牛」の「すき焼き」が有名ですが、
替佐駅 脇の 洋食の「末広」。 ここは全く宣伝しないで、口コミで、
ファンを集めています。特に、子連れでもOKなのが、ありがたい。
そして、子供向けの 〔遊〕 では、文化公園、なかでも、昆虫館は、
楽しかった。 すぐ隣に、乗馬やゴーカートがあったりしたけど、
こっちにもいったら、 時間がないので、教えなかった。
中野の「食」の隠れた名所・・・グランメール末広
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この記事を書いた人
新井信介
1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。