訂正。生き残ったA級戦犯が作ったマトリックス

申し訳ない。
1昨日の記載の以下の部分、間違いです。
「4) この国際連盟脱退により、英米との戦いが不可避の方向になることが決定する
 と、この直後、現在に至るも、日本の政治にも影響を残す重要な人物が、
 イタリアに単身、飛びました。     笹川良一です。
 笹川は、ムッソリーニに会見し、バチカンを独立国にするように要請し、
 以後、四谷にある、日本の上智大学が、バチカン大使館の機能を果たします。
 上智大学は、バチカン=カトリックの先鋭部隊イエズス会が作った大学です。
 こうした中で、1936年2月26日に、「二二六事件」が起きます。  」
 笹川良一が、イタリアに飛んだのは、1939年で、226事件の後 でした。
 このときには、すでに、日本は、三国同盟の締結の方向が固まっていました。
 となると、笹川は、バチカンを独立させたのではなく、(これは、ラテラノ条約で、
 1929年の2月11日に達成しています)、日本政府の首脳がバチカンを使って、
 ある戦略をするための、密使だったと考えられます。
 
 しかも、この人物は、太平洋戦争の最終場面でも重大な仕事をします。
 自ら進んでA級戦犯であると名乗りをあげ、巣鴨プリズンに入ります。
 これは、必ず出所できると踏んでから、占領軍の懐に飛び込み、そこで
 捕らえられている、板垣・土肥原・東條らから、直接、国家秘密を知り、
 私的な依頼をうけます。
 そして、彼は、児玉誉志夫、岸信介と一緒に、出所します。
 そこから戦後が始まっています。
 私たちは、 この3人が、なぜ、出所できたのか? その理由を知りません。
 また、巣鴨では、何が、引き継がれたのか? まったく知らされていません。
 日本の戦後の情報空間や政治環境は、 こうした誰かが書いたマトリックス
 の上に築かれ、その中で、多くの日本人は銭金だけを追いかけていたのです。
 いや、その戦争の前の、日本国家自体も、明治政府が作り出したマトリックスに
 日本国民を強引に閉じ込めていたのです。
 明治政府は、アジアの盟主を目指し、天皇に新たな意味合いをつけたものの、
 天皇の存在については、 その成立や機能については、実証的、自然科学的
 考察の成果を、ごく少数の人間たちの了解事項にして秘匿し、国民には、
 そこに立ち入ることは、まかりならんとして、徹底的に排除してきたのです。
 今の、日本の神社界の人間の多くは、いまだに、この中に、遊んでいます。
 イエスが嫌った、パリサイ人と同じ精神性にいることに気がついていません。
 今、 アメリカが、壊れました。
 日本の自衛隊が求めたF22戦闘機も供給されません。
 これは、完全に、戦後世界が壊れている姿です。
 そして、 戦後、アメリカに占領されているのをいいことに、日本国内に、
 好き勝手に利権を作ってきた、根性の曲がった人たちが、
 《神の裁き》を受けるのは、これからです。
 自民党の分解は、アメリカ代官所の分解です。
 で、問題。
 それでは、民主党に、次を 作れるか?
 戦後のマトリックスから始まって、
 明治に再構築された「天皇」マトリックスを脱出できれば可能ですが。
 今は、《膿だし》で、十分です。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。