国家と通貨。そして、金塊。

 こんにちは。

アメリカで今月に入って、「ウオール街を占領せよ」を合言葉にデモが繰り広げられています。

「911」直後の「インサイド・ジョブ(自作自演)」の叫びは、アメリカでは一部の人間のものでしたが、今回は、全米各地にデモが広がっています。

資本主義は、通貨の発行権を持つものと、国家権力、そして、あらたな生産財を生み出せるものが主導します。

人間の「価値」、そして、社会の「富」を、何に置くかによって、全ての規準が変わります。

通貨を、他人が生み出した労働の成果(これには、知的なもの、肉体によるものなどいろいろ)を、上手に略奪する手段と、考えていれば、国家権力と組んで、何でも入手できます。

通貨は、人間が頭で生み出した、道具でしかないのですが、これを、社会的な価値、財産として機能させるのは、公権力です。これは、国家になります。

今は、グローバル経済です。

各国の通貨発行量も、貿易の決済も、国家間の金融決済も、すべて、協議の中で決まります。

その通貨の起源が、3000年前のアッシリア時代の債務証書であったのですが、現代では、18世紀から発生した大量の金塊が元です。これが一体どれほどの量(重さ)があるのか? そして、それが、実物としてアカウントされているのか?

金本位制は、通貨が、そうした金(ゴールド)の裏づけをもっていた時代の制度ですが、これは、1971年の8月15日に終わっています。以後の、人類社会の通貨は、実は何の裏づけもありません。人類の代表者(既得権益者?)たちの合議によって、存在しているに過ぎないものです。

私たちが、モノを作ったり、販売したり、労務を提供する時の、価値の介在物として、存在させているものです。

さて、ここで問題。

 国家に関係なく、莫大な量の金塊をもつ、一族が地球にいて、しかも、その一族の代表者が、ある国と、その国の国民の統合の象徴でもあるとき、その金塊は、どのような扱いを受けるのでしょうか? さらに、その国は、史上最大の軍事国家に、国家間対立での危険に対し、安全が保障されている。 

その「象徴さん」は、 その国にあっては、法律上は人間ではなく(雲上人)、また、その一族が管理する財産もまた、その象徴さんのいる国家の保有物でもない。無国籍の巨大な金属の塊で、それが、世界各国の通貨の元になっている。

その存在が、「国」から離れている以上、その国の法律では、その金塊の実像や金塊に由来する資金の流れを捉えることができません。その金塊を元に発行される通貨の、地球全体での大枠の量が、どこかの権限者たちの合議で決まっても、それを、各国の法律で、捕捉はできないのです。 その動きは、実際に、各国で新規に、通貨が流れだすときに、初めて、其々の「国」の国法や、国際社会でのルールが適応されます。それ以前は、あくまでも、人類社会の中で、巨大資金の元になる金塊を私的に保有する一族(とその関係者)が地球に存在するのみです。

私たちは、生れ落ちて、戸籍に記録されて初めて人間としての存在を「国家」により、規定されますが、その瞬間から、「国家」という枠に慣れすぎてしまいます。「国家」とは、単なる「与件」の一つに過ぎないことに気づきません。それゆえに、「国家」を常に絶対なものとして、全ての思考を始めてしまうのです。

その上で、私たち人間が、人間の集まりである国家を、機能させるのは、法律です。これも、通常は、「国家」とともにあります。 「国家」の統治は、「法律」によってなされ、その「法律つくり」には、誰もが参加できるのが、民主主義です。

 今の野田政権は、原発での汚染という事態が現実に起きているのに、災害対策には、これまでの法律を破りながら、その一方で、東電と原発村、そして国会議員の利益のために、これまでの法律を墨守しているのです。

 そうした事態に、「金塊」をどう動かすか、を決める権限者たちは、新たに資金発行を決めたようですが、上述したように、実際にどう活かすかは、各国の国内法の問題です。 このときに、日本では今、政権を持っているのが民主党ですが、ここでまた、ゴタゴタが始まったのでしょうか?

 「天皇の金塊」は、この「国家」やその「法律つくり」の枠外に、ある存在です。

この金塊をもとに発行される通貨は、その量や使い道は、これまで、ごく一部の人間たちの合議(王族会議?)の対象であるとともに、海賊の末裔達(代表がスカル&ボーンズ)の略奪対象になっていたのです。 もうそろそろ、心ある人間達によってその存在が正式に公開され、その存在と使い方を話すときが来ています。

 そのとき、その輪の中に入れるように、今から、心と頭を鍛えておきましょう。

そうした時代になって初めて、「カネがないと、なにもできない」と考えている人間を、その「カネによる洗脳」から解放することができるのでしょう。

 大切なのは、自ら考え、生み出すこと。 そして、 繋がること。 現実化のために行動すること。

 そのとき、カネ(マネー)は、人を動かすエネルギーと、その指標でしかなくなります。

今は、これまで発行されたマネーが抱えている、「エネルギーの質」を調整しながら、この金塊資金をどう使うか、という段階なのでしょう。

 70億人の人口を強引に減らしたがっていた「うぬぼれやの悪い人間」には、今、反省が迫られていますが、一方、個々人がどうあったら、まともな社会を形成できるのか? 他人の迷惑を考えない行儀の悪い人間が多く、しかも、自分で考えることをせず、国家の枠にこだわり、神様にすがろうとする人間ばかりでは、混乱はまだまだ続きます。

 YHWH(ヤハウェ)、イエス、そして、アマテラスについて、私たちは、まだその真実を知らない。

 別途、こうした人類史の深部に関する勉強会もしたいですね。個別に話したい方は、お申し込みください。  

(連絡先:K2O 03-5807-1395 室伏) 

 

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。