神武ファンタジーが完全消滅。列島民の「お上」依存がようやく消える。

「日本のこころ」という政党があったが、一体、なんだったのか?
拉致被害で名を挙げた中山恭子代表は、「神話のクニ」宮崎生まれの夫に促され、先の選挙で共に希望の党に行ったが、
自民党にいって生き残り、安倍夫妻の擁護にまわった色白の人士が、ここにきて、すごい破壊力。
民主党時代に務めた業務を持ちだして、今、渦中の理財局,太田理財局長を非難。
あれまあ、官僚全部を敵に回してどうするの?
不比等が作った「神武ファンタジー」は、明治以来の近代国家で、中央集権の核になり、それは、
終戦での天皇の「人間宣言」以後も、天皇の存続とともに、国富分配の場面で続いていた。
外交面で戦後日本はアメリカの特別行政自治区になり、その国家の枠内が平和憲法と日米安保で、お花畑となった。
利益誘導の選挙で選ばれた政治家のうち、アメリカからの指導と党利党略の関係で、どんな人間がトップになっても、
官僚たちは国家の統治体制を束ねる為に、行政面で必死になって、いかなる無理難題でも整合性をつけるために、
日夜、頑張ってきた。
この使命感あふれる官僚たちを、安倍夫妻擁護のために、国会の政争次元で、見下して、問責するなんて。
天皇は、神武以来の血脈が続いている、と真顔で、国家権力での教育事業で刷り込んできたのが、明治以来、戦前まで。
曰く、我々は、天皇陛下の赤子(せきし)である。
すべての人間は、いつの代か分らないが、天皇の血を引いている。これが、大和民族、すなわち日本人だ、と。
これが戦後になると、
「神武天皇のY染色体を守れ、この血こそが、日本人の優秀性の根拠」。
最初に、政治的に主張したのが、2004年の皇室典範改正論議での、平沼赳夫氏。
その時の首相は、小泉純一郎氏で、「ええっ、愛子ちゃんは、天皇になれないの?」と言っていましたね。
天皇を、政治的に利用したい人たちには、
「神武以来の血統が続いている」と信じたい人間と、 
あんなものはなっからインチキだと承知している人間がいた。
この場合、前者が、ウルトラ右翼=極右。
記紀にある、神武天皇=カムヤマトイワレビコが実在なのか、冷静な検証よりも、そう信じることで、
「美しい国」を取り戻せると考え、その言動は、「天皇のために、死ぬのは美しい」となった。
これは、使える、と考えたのが、日本列島に入り込んでいたアメリカの戦争屋でした。
トランプとカリアゲが、アメリカの戦争屋の終結をみて、もうプロレスやめようということで、
半島での危機演出ができなくなって、自民党は、もう、完全に日本国民をだませない。
それでも、だまし通すために、もっとも裏方で頑張った人間を非難する。それが、「日本のこころ」出身議員。
嗚呼、神武ファンタジー、 ここに、終焉す。
ここから、本当の「立て替え立て直し」
グローバリズム、ナショナリズム、コスモポリタニズム。 今、地球規模で進んでいるのは、どの方向か? 
IT  SNS AI。国家(国境)をめぐる、統治体と人間個人(地域社会)。生命環境の危機。通貨と豊かさと企業活動。
 
私たちは、どこに向かえばいいのか?   

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。