2011年の夏のクライマックスの終わり。
菅内閣が、国家を動かす「政治力の実体」をつかめず(気づかず、気づけず)、
あまりにだらしないので、このまま放置していたら、アメリカ自身も沈んでしまう。
アメリカは、単に見放した、というのではなく、もっと切実な事情があったようです。
とにかく、菅が居坐り続けて、だらしない日本政府のままだと、裏の話もまともにできない。
これでは、実は、世界経済全体が危急存亡のときに、何の対処もできない。
日本政府が、国家として、最低限、機能してもらわないことには、7月末に、
せっかく、老子の末裔のじいさんたちにお願いして、天皇の金塊資金を、
FRBに対して助け舟をだしてもらっても、なんにもならないじゃないか。
真実や実態よりも、表面の地位、手にした権力のほうが、大事な人間。
そんな人間ばかりが、菅直人の周囲にいました。
菅夫妻は、官邸から出た後に、一体、何が待っているのでしょう。
まず、きちんとした、まもともに仕事のできる内閣を、造ってもらいましょう。
しかし、それが完成したあとに、またまた日本には、大きな「試練」がくるのではないか、
と危惧します。
菅内閣は、人類史に残る、お粗末で格好だけの内閣だった、と評価されるでしょう。
すぐ目の前に、実際に苛烈な問題が起きていても、「ただちに問題はない」といい続けた、
枝野官房長官の発言が、すべてを物語っています。
終戦記念日。秋風が吹き出しています。
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この記事を書いた人
新井信介
1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。