6月9日、ビルダーバーグ会議が中断したあと、にわかにきな臭くなったのは、
中国とベトナムの関係でした。
中国海軍の度重なる領海侵犯に対抗し、ベトナム海軍は13日、同国クアンナム省沖合約40キロ
メートルの南シナ海で実弾演習を行った。その場所は、中国との間で領有権を巡り対立している
西沙群島(ベトナム名:ホアンサ)から約250キロメートル、南沙諸島(ベトナム名:チュオンサ)か
らは約1000キロメートルの位置で、これに対し中国の一部メディアは「報いを受ける」などの見出し
で報じていた。
このあと両国間ではデモが起きたりと緊張が高まったが、結局、各メディアが伝えるように、
<< 南シナ海問題:中国とベトナム、「平和的解決」で一致>> となった。
以下は毎日新聞
【北京・成沢健一】中国政府で外交を統括する戴秉国(たい・へいこく)国務委員(副首相級)は
25日、ベトナム特使として訪中したホー・スアン・ソン外務次官と北京で会談し、南シナ海の領有権
問題を平和的に解決すべきだとの認識で一致した。中国外務省が26日に発表した。
ベトナムやフィリピン、マレーシアなどと領有権を争う南シナ海問題について中国は2国間対話に
よる解決を主張。米国が関与を強める中、中国は問題が多国間協議に発展することを警戒しており、
中越会談を通じて、平和的解決に向けた努力をアピールする狙いがあるとみられる。
中国外務省の発表によると、会談では「安定的に中越関係を発展させることが両国人民の根本
的利益に合致する」との認識で双方が一致したほか、両国の友好と相互信頼を損なう言行を回避す
ることでも合意した。 毎日新聞 2011年6月26日 21時05分
ここで、問題。
この東シナ海の緊張の裏には、かならず、アメリカがいるということ。
アメリカの安全保障政策の実際の権限者は、カート・キャンベルだから、彼が、一体、この中国の
海洋進出をどうみているか、が問題になります。
今、アメリカと中国は、どんな関係か?
一つだけはっきりしていること。
この両者は、けっして戦争をしない。やったら、地球上のすべてが台無しになる。
単に、人類が積み上げた富がなくなるだけではない。お互いが、核兵器で破壊しあうことになる。
デフォルト寸前で、カネがほしいのがアメリカ。 では、中国は、何がほしいか?
これを考えると、日本企業や技術があるが、中国海軍の面子や手柄を考えると、それは、
尖閣諸島や沖縄のことが、考えられる。かつては、中華帝国が、ここの宗主国だった。
しかし、これは、アメリカ合衆国の特別行政自治区とはいえ、「日本国」の、その領土です。
中国、なかでも軍部が、単純に武力に訴えて、尖閣を強引に取ろうとしたら、これは、すべての
日本人の反発を買う。大陸に進出していた日本企業が撤退されてもこまるのは、実は、中国だ。
このことは、昨年9月に、中国自身も、十分に学んだだろう。
もし、西太平洋への出口がほしいだけなら、アメリカはその妥協策を考えているかもしれない。
中国海軍の面子をたてながら、どう取引するか? 中国にどんな実利を持たせるか?
一方で、戦後の平和憲法に完全に酔いしれてしまった日本国民の感情を逆撫でしない方法はないか?
たとえば、 普天間基地のヘリコプター部隊を、尖閣諸島に移す。これで、日本人は安心する。
そして、尖閣を中心に海域を東西に分けて、中国と日本の海洋権益を確定する。
さらに、現在の普天間基地の跡地には、沖縄の地主と中国系企業とが合弁で、リゾート施設を作る。
ここには当然、中国からの金持ちがどんどん遊びに来る、あるいはリゾートでの結婚式などに来る。
なんたって、沖縄は、上海からは、目と鼻の先。中国の沿岸には、沖縄のような美しい海はない。
できれば、ここに、カジノまで認めれば、マカオ以上の大繁盛すること間違いなし。
沖縄県民とそれ以外の日本人も、アメリカ人も、大陸の中国人、さらに、韓国、台湾、それに、
ロシアや北朝鮮まで全部含めて、みんなでここを天国すればいい。
それこそ、武器を捨て、楽器を持とう。
そして、そこには、中国男性6億人が憧れるAV女優さんの別荘をどんどんつくってやろう。
カート・キャンベルさん、人をあやめるようなヘタクソな画策でなく、皆が、万々歳で楽しくなる、
(歌と踊り、笑い、美味しいもの、オイロケ)企画を、新井信介と一緒に考えて実現しないか?
そのときこそ、K2O(きれい、きもちいい、おいしい)の出番だ。
ベトナムと中国の対話の裏には、間違いなくアメリカがいる。
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この記事を書いた人
新井信介
1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。