こんにちは。
民主党で、またまた内紛です。
今度は、仙谷元官房長官と岡田幹事長です。
これは、小沢シンパを排除した中での対立です。
その本質は何か?
日本の原子力政策を、これまでどおり継続か、それとも、廃止か、が争点です。
仙谷氏は、浜岡原発停止のとき、一旦は、全国の全ての停止をいいながら、
これを、浜岡のみに限定しました。背景にあるのは、電気業界(電磁連)と経団連。
止めさせない代わりに、彼らに献金させればいい、と条件を出したとも言われます。
民主党のゴタゴタに対し、自民党は、非常にはっきりしています。
「菅総理の唯一の功績となるは、今週中に辞任することだ。これがぎりぎりの線だ」という
大島氏は、六ヶ所村のある青森を選挙区にする、原子力政策推進の中心人物です。
森喜朗、安倍晋三の清和会の人間は、「原発が危険なら、地下に造れ」といいますし、
「次期総理は前原氏が相応しい」という石場茂は、自分の愛娘が「東電に就職できた」ことを
ココロから喜んだ人間です。
こうした中にあって、菅直人が、原発撤廃を、心の底に抱いていたらとしたら、
今の政局の見方も変わってきます。菅バッシングは、原発マフィアによる演出だと。
自民民主による「大連立」の真の目的とは、原発の延命継続のための野合だ、と。
トンチンカンのスッカラカン総理が、もし「原発停止」を政治決定したら、それは文明史的
視点で見れば「唯一の功績」となっていくでしょう。
(もちろんそれは、原子力村から見れば悪魔の所業ですが)
大島氏が必至の形相で菅総理に辞任を迫る裏には、中曽根・正力以来の「原子力マフィア」の
焦りが滲み出ています。
土曜日に参加者から、鬼塚英昭氏の「黒い絆、ロスチャイルドと原発マフィア」(成甲出版)を
渡されました。原発はイノチを食い物にする《マネージェネレーター》そのものだったのです。
さて、世界経済フォーラムが、インドネシアで開かれています。
日本からの投資を、新興国はさらに呼びこもうとしています。
企業は、利益の拡大を目指す以上、これは、負担・コストの多いところは避け、市場が拡大し、
売り上げ・利益が増えるところに、舵をきるのは当然です。
明治以来の、工業化を主体にする企業社会は、もう、日本には、いなくなります。
利益のみを求める人間が、行き着いたのが、原発であり、もう、そうした人間にとっては、
日本は、企業文化や技術力は魅力であっても、それを日本で、雇用によって生かすことは、
なくなっていきます。
本当に、日本を愛するもの、日本の風土を美化するもの、日本文化を自分が体現したいと決意し
行動するもの、日本の未来に責任を持ってここを自分の故郷として創り直そうとするもの、以外、
日本には、残らなくなります。
今の日本に失望したり、絶望を感じている人は、自分自身が、未来を作り出す主体者だ、との
自覚のない人たちです。
「魂」が、奴隷のままの人間です。
出会う人、出会うイノチとの間で、生きる現実に、どのような関係性を作るか、これは、
自分の意思で、いかようにも成ります。
ネットの世界、ゲーム脳、パチンコ狂い、は何もいい現実を生み出していません。
「繁栄」とは自分が生きる現場に、多くのイノチと、偽りのない関係をどんどん膨らますこと。
以下、参考まで:
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朝日新聞から: <震災やエネルギー話し合う 経済フォーラム東アジア会議>
2011年6月13日23時8分
「新しいグローバリズムへの対応」をテーマに、40カ国以上から600人を超える政財界の有力者が集まった「世界経済フォーラム・東アジア会議」が12、13両日、ジャカルタであった。東日本大震災で打撃を受けた日本経済がアジアに与える影響への対処や、福島原発事故で懸念されるエネルギー政策なども話し合われた。
「アジアの危機対応メカニズム」と題した12日の全体会議では、パネリストとして東芝会長で日本経団連副会長の西田厚聡氏が参加。「(震災の際に)専門知識や技術の共有で学んだことは、地域のさらなる協力につながる」と述べ、サプライチェーン(部品などの供給網)の混乱も新しいビジネスモデルの構築などにより、アジアの体制強化へつながるとの見方を示した
企業は海外に出て行く。日本を繁栄に導くのはもう「利益」目的の活動ではない。
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この記事を書いた人
新井信介
1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。