(昨日のを書き直しました)
1)まず、25日のNHKニュースからです。
選挙が終わって最初の国際会議。
10月25日、1時50分。 ASEAN拡大国防相会議 制裁決議の確実履行で一致
ASEAN=東南アジア諸国連合に日本やアメリカ、中国などを加えたASEAN拡大国防相会議が24日、フィリピンで開かれ、各国は核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮に政策変更を迫るため、国連安保理の制裁決議を確実に履行していく必要があるとの認識で一致しました。
フィリピン北部のクラーク経済特区で開かれた会議には、ASEAN10か国と、日本から小野寺防衛大臣、アメリカのマティス国防長官、中国の常万全国防相や韓国、ロシアなど8か国の国防相が出席しました。
会議では核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮への対応が主要な議題となり、参加国によりますと、北朝鮮を強く非難するとともに北朝鮮に政策変更を迫るため、国連安保理の制裁決議を確実に履行していく必要があるとの認識で一致したということです。
一方、会議では、中国とASEANの一部の国との間で領有権争いが続く南シナ海の問題についても議論が交わされました。中国が拠点構築の動きを強める中、航行の自由を確保する重要性などを各国で改めて確認したということです。
ASEAN地域やその周辺の安全保障をめぐっては、北朝鮮や南シナ海など課題も多いことから、これまで2年から3年に一度開かれてきた拡大国防相会議を今後は毎年開催し、議論していくことも確認しました。
米国防長官 対北圧力強化に協力要請
アメリカのマティス国防長官は、一連の会議に伴ってASEAN=東南アジア諸国連合の各国の国防相と相次いで非公式の会談を行い、北朝鮮に対する圧力の強化に協力を求めました。
アメリカ国防総省によりますと、マティス長官は会談の中で、北朝鮮に対する国連安全保障理事会の制裁決議の完全な履行とともに、外交的、経済的に強力な圧力をかけていくため国際社会が継続して協力していく必要があると強調したということです。
ASEAN各国は北朝鮮と国交があり、マティス長官としては、トランプ大統領が来月フィリピンで開かれるASEANの首脳会議に出席するのを前に、ASEANとの連携強化に向けた環境整備を図る狙いもあったと見られます。
一方、マティス長官は中国が強硬な海洋進出を進める南シナ海の問題をめぐり、アメリカとASEAN各国との安全保障面での協力についても協議したとしています。この中で、マティス長官は、アメリカが各国との間で情報の共有を継続するともに、さまざまな形で共同の演習を行うことを目指し、各国海軍の能力の向上に向けた支援にも取り組んでいく考えを示したということです。
トランプ政権は北朝鮮への対応では中国に協力を求めていますが、南シナ海をめぐる問題では厳しく対応していく姿勢を改めて示した形です。
中国国防相 対北朝鮮で対話重視求める
中国の常万全国防相は24日、フィリピンで開かれたASEAN=東南アジア諸国連合などの拡大国防相会議で、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮に対してアメリカが圧力を強める中、各国に対して対話を重視した慎重な対応を求めたものと見られます。
中国国防省によりますと、常万全国防相は、ASEAN拡大国防相会議の中で会議の主要な議題となった核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮を念頭に、「対話や協議を通してリスクを回避、コントロールし、論議や注目を集めている敏感な問題について適切に処理していかなければならない」と述べたということです。
中国としては、アメリカが北朝鮮に対して外交的、経済的に強力な圧力をかけていくよう呼びかけている中で、対話を重視した慎重な対応を各国に求めたものと見られます。
中国は2日間行われた一連の会議に伴って、シンガポールとマレーシア、ロシア、韓国と2国間会談を行っていて、ここでも中国の立場に理解を求めたものと見られます。
・・・引用終わり・・・
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2)これと関連し、気になるのが、9月23日の高山氏の記事です。
一部を抜粋します。
「安倍晋三は、本来であれば来年の任期満了時に「三選」を発表して再び総理大臣を務めて、岸田文雄に禅譲するように手はずを整えていましたが「病気」の為に急遽解散して、総理大臣を辞任する意向を内々に自民党の総領達に伝えました。
安倍晋三首相が9月28日の臨時国会冒頭にも衆議院を解散し、10月22日投開票を軸にしている!!
そして、何を想ったのか10月22日投開票後、30日以内に総理大臣を辞任して額田派の加藤勝信(かとうかつのぶ)を後継者に指名して、その次を岸田 文雄(きしだ ふみお)に禅譲させるという段取りを決めました!!」
ここにあるように、実際に28日に、衆議院が解散され、10月10日の公示の後、22日に投開票になり、その結果は、安倍自民は、大勝利になりました。
解散直後、安倍は勝敗ラインを訊かれると、自公わせて過半数と言っていたくらいですから、3分の2を超えたので、これは異変ともいえる、大勝利です。
24日の解散表明から、選挙公示の10日までに、緑の狸さんによって「希望の党」が生まれ、日本列島には大きな風が吹いたが、安全保障問題で「踏み絵」が出されると、これに反発したり、外された人間によって「立憲民主党」が生まれ、緑の狸は、しぼんでしまった。
この間に、何が、あったか?
それが、9月25日に、ソウルに招かれた伊勢崎賢治氏でした。ソウルには、アメリカ陸軍の最高司令官たちが集まっていたのです。朝鮮半島で地上戦を行うことになる精鋭部隊の総指揮官たちです。
そこで、伊勢崎氏は、空爆とともに斬首作戦が敢行された場合、その後に、北朝鮮に残された200万人の兵士が、一体、どうなるのか、を説明します。戦争後の紛争の現場を何度も見て、その処理を実際にしてきた人間の言葉は説得力があります。司令官たちは、兵士の無駄な死を如何に抑え、いち早く、平和な秩序を回復するのが、将軍の務めであると心得ている人間たちです。すでに、中国からは、国境付近での混乱については懸念が表明されています。
しかし、それまで、日本に隠れていたアメリカの戦争屋は、日本の「緑の狸」に、安倍率いる自公と合流させ、強引な憲法改正のあとに、日本の自衛隊を、集団的自衛権の名のもとに、空爆後の混乱する北朝鮮で、その前面に送ることを目論んでいたかもしれません。
そうなると、安倍晋三は、北朝鮮をつぶした日本国の首相ということになります。
高山氏は、23日に記事では、"同朋である北朝鮮"をつぶした首相という汚名を避けるために、選挙後、病気を理由に辞任する、とこの時、書いていました。しかし、今回の衆議院選挙で、大勝利したために、これで、やめる理由がなくなってしまいました。
選挙結果が示したのは、安倍に対し、「最後まで逃げずに、半島問題に向き会え」というものです。
なぜなら、お前は、朝鮮併合後の李王家に嫁いだ、梨本宮方子さんが産んだ最初の子供、李晋と、同じ「晋」の字を引き継ぐ子供ではないか、と、言われているかのようです。
で、実際の軍事オペレーションは、どうなるのでしょう。
3)今回の選挙が終わるのに合わせるかのように、上述した通り、フィリピンでは、アセアンの拡大防衛相会議が開かれました。ここでは、アメリカのマティス国防相が、北朝鮮と国交のあるアセアン各国と意見交換し、国連決議通りの制裁はすすめるが、実際にどうするかは、きわめて慎重な姿勢でした。
アメリカと中国は、南シナ海では衝突しないように、すでに、それぞれの強硬派である、スウィフト太平洋艦隊司令官の退任と、呉勝利将軍の身柄拘束を進めていました。
そして、今、中国では、国家主席の習近平が今回の共産党の党大会で、毛沢東・鄧小平と並ぶ地位に立ちました。日本では、「一強」になった習の、強面ばかりが強調されますが、彼の狙いは、科学技術の活用による、持続的経済発展です。日本との関係でいえば、習が総書記の地位を胡錦涛から引き継ぐときには、日本の天皇と会ったという事実が、決定打になっていたのです。
伊勢崎氏は、日本の自衛隊はアメリカの二軍だと、その本質をずばりと指摘します。当然ながら、今回の北朝鮮問題の軍事オペレーションを考えるのも、アメリカです。しかし、このアメリカでは、9月後半には、軍事行為によって混乱を拡大させようとする戦争屋を完全に押さえて、きわめて慎重で、現実的対応をする良識派が台頭していたのではないでしょうか。
それは、ちょうど、20日の今上陛下の高麗神社参拝と期を同じくします。「撃ち方 ヤメー」。
戦争屋が現場の作戦を画策し、しかも、安倍と「緑の狸」によって、日本にあいまいな安保法制のままで、自衛隊を連れ出されたら、とんでもない事態になりかねない。
それは、国トップとして不名誉なことになりかねないとして、逃げようとしていた、安倍晋三。
しかし、そうはさせない。これが、選挙結果。
トランプが、11月初めに来日し、日本の天皇に会う時には、練りに練った北朝鮮との和解策(収拾策)を持ってくることになるのではないしょうか? ティラーソン国務長官は、訪中時、北とのパイプはあると言っていたし。
安倍に内閣人事局を作らせた、葛西・今井ら、日本版の軍産複合体(これは原発マフィアでもある)の面々には、きっと予想外の展開になるのでしょう。いや、もう覚悟しているかな。