懐かしいなぁ~目白台にある和敬塾。創設者があの文科省事務次官の祖父だった。

 「証人喚問にでも出る。」

加計学園に対する獣医学部の許認可問題で、渦中の人、前川喜平 元文科省事務次官。

この人の祖父が、前川製作所の創業者と知って、それならば、目白台にあった和敬塾の関係者だな、とおもっていたところで、そうでした。

長野県出身の私が東京外国語大学に合格して、すぐに入った寮が、目白台の和敬塾。近くに田中角栄の屋敷と日本女子大があり、隣には、椿山荘(現在はフォーシーズンズホテル)があった。

http://www.wakei.org/

首都圏の各大学に通う地方出身者のための男子学生寮で、独自の行事があるだけでなく、いくつかの棟があって、それぞれ対抗意識を持って自治運営されていました。塾には独自のサークルもあり、私は、ただ単にカラダを鍛えるだけという、嚇心会(かくしんかい)に入っていました。

しかし、この寮生活は長く続かなかった。当時の寮は二人部屋で、相部屋だった人間の酒癖が悪く、宿題の多い外語大の自分とは生活パターンが違いすぎたため、夏合宿に参加した後、7月末には退寮してしまった。

ベストセラー作家になる村上春樹氏が学生時代、和敬塾にいたことは、社会人になった後に知った。『ノルウェーの森』にでてくるのが和敬塾です。予備校時代から始まった私の東京生活は、和敬塾での女子大との交流イベントなどではほんとうにわくわくしたもので、事前に先輩たちから女性との交際の心構えを指南されるほどだった。なんだか急に40年前の記憶が戻ってきた。

隣の椿山荘が山県有朋の屋敷跡だったことも、日本近代の歩みを、ヴィヴィッドに感じさせてくれた。

前川製作所は、コンプレッサーの世界的企業になった。http://www.mayekawa.co.jp/ja/  

前川喜平氏はその創業者の孫で、妹が、中曽根大勲位の息子、中曽根弘文氏に嫁いでいる。

奈良県生まれで、麻布から東大というまさにエリートコースです。一方、事務次官になった同氏の文科省に、官邸からメッセンジャーとして送り込まれてきたのが、副大臣になった元「ヤンキー先生」の義家弘介議員でした。この対比は、あまりにも、鮮やかです。

前川氏は禁止されていた天下り斡旋疑惑で辞職しましたが、自らの次官時代に出された、安倍政権の国家戦略特区が、どんなものだったのか、官僚という一家を束ねる人間として、どんな思いで見ていたのでしょうか?

文科省は、一方で、原子力政策をどうするか、経産省の方針を見ながら、廃炉まで含めた科学技術の人材育成する重要な官庁です。今、ここは人気が急落しています。

また、日本国と天皇の成り立ちを、世界史の中で明確にするという、大きな命題も抱えています。

安倍政権が、戦前の皇国史観のまま愛国教育を進める塚本学園の籠池理事長の森友学園事案に急速に肩入れしていく姿を、どう思っていたのか?森友は、財務官僚と国交省の官僚たちの「忖度」を引き起こしていた。

マネー最優先で突き進んできた日本国家は、イノチと真実を忘れた不誠実さがたたって、これからは、ますますぐちゃぐちゃになっていく。

どの次元で、立て直したらいいか、そこまで、考えないといけませんね。

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