すでにチェルノブリ以上の放射能が出ているとの報告。

 原子力資料情報室の報告です。

 とんでもない事態です。
 原発の構造と、災害時のネックを知っていれば、
 地震発生後、まず最初に、冷却系装置のシステムの稼動を確認し、
 それができないと分かった時には、すぐに退避命令を出すのが、当然の知性です。
 11日のうちに、これを出さなかったことは、今の菅内閣の、末代に渡る汚点となります。
 津波は、三陸では13メートルの高さにも及び、多くの人間を飲み込みました。
 一体、何人が亡くなったのでしょうか?
 原発事故に関しては、福島県に限らず、放射能で苦しむ人が、これからも
 増えて行きかねません。
 ヒロシマ・ナガサキを体験した、日本国が、なんでこんな事態になったのでしょうか?
 菅総理は仙谷氏ともに、自民党の原子力政策に反対運動をしていた人間と親しかったはず
 ですが、政権をとったあとは、小沢一郎との権力抗争ばかりを最優先に考えていた間に、
 もっとも肝心な、「文明のもつ怖さ」をすっかり忘れていたのでしょう。
 それにしても、現在、首相の菅直人氏、東京工業大学の出身で、弁理士でもあります。
 その学歴からしたら、災害時の原発の怖さを、熟知しているはずですが、
 肝心なときに、想像力と分析力が全く働かず、未来予測ができないとは。 
 あまりに不幸な事態に進んでいます。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。