こんにちは。
海保が収録したビデオは、約8時間。
今回流出したのは、その中でも、47分ぐらい。
先日、国会議員が見たのは、6分間。
まだまだ、真実が残されている。
尖閣諸島は、日中の係争地。
日本は領有権をもち、実効支配していても、
中国側が領有権を主張する以上、ここで、どんな問題が起こりうるか、
それなりのシュミレーションはあったでしょう。
まして、今年に入り、日々、中国からの漁船の数が増えている状態。
もし、あの船長が、「日本に実効支配されている領土を取り戻せ」
との密命を 中国軍の上層から受けていれば、
日本の海保の船舶が拿捕に入ったときには、彼らはその船と人間に対し、
実戦の敵、戦闘の対象として扱うでしょう。
国家の指導者になるとは、つねに、こうした場面に、どう判断するか、
自分で備えておくことです。
公開されているビデオは、衝突まで ですが、 このあとに、
一体、何があったのか? そこで、海保の人間は、どうなったのか?
船長の釈放後、「一切、外に出さない」と政治的に判断したとすれば、
それは、中国側に、大きな譲歩があった場合のみ すべきことです。
それが、仮に、もし、こちら側の人間に死傷者が出ているのを知っていながら、
「出さない」と決めたとしたら、これは、「国家の外交」を投げ捨てたものです。
今、横浜で、APEC。
これが終わったら、さらに、いろいろ出てくるのではないでか、と危惧します。
菅直人という人は、
日本の内閣総理大臣が、自衛隊の最高指揮官であることを知らなかった人です。
もちろん、国益をかけた戦闘の意味を、考えたことのない人でした。
それでいて、「石にかじりついてでも、総理を続ける」と。
しかも、「自分は、あのビデオは見なかった」と。
安全保障、政治の基本が分かっていない人たちです。
逆に、今、日本国民全員が、本当の政治について、多くの学習をしています。
逃げ、虚勢、意固地。総理だったら最初にビデオを全部見ろ!
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この記事を書いた人
新井信介
1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。