皆様
岸田外務大臣宛メッセージを別添お届けいたします。
「内 外で高まる東京五輪返上の声」と題する2016 年年頭所感で「放射能安全神話」 の巻き返しによる福島隠しすら見られること、 このままでは未来の世代は放射能被害の無実な犠牲者になってしま うことを指摘しました。小泉元総理の「トモダチ作戦」 により放射能被害を蒙った米軍兵士救済基金の設立( 既に1億円到達)は福島隠しへの挑戦となります。 このたび編纂された私の英文メッセージ集、eBook「 文明の危機」 は福島の実態を伝えることに出来るだけ留意しており、 本メセージで紹介した通り内外で反響を呼んでおります。 福島隠しへの挑戦となリ得ましょう。
福島の現状は深刻です。 大飯原発差止原告団団長の京大名誉教授からこのほど下記の見解が 寄せられました。
1.東北地方太平洋沖地震(Mw9.0 )で割れ残った領域の動きが心配です。 この地震では南北約500km、 東西約200kmの領域が一度に破壊しました。
2.福島第一原発に関して、 私が一番憂慮しているのは2号機の問題です。 1,2, 3号機が稼働しておりましたが、1,3号機は建屋が吹っ飛び、 放射性物質を大量に吐き出しましたが、 2号機は陰に籠っています。 メルトダウンからメルトスルーした燃料屑が現場にそのまま残され ています。福島第一原発が、 そう遠くない時期に震度7の揺れに見舞われることは間違いないと 思いますので、そのときに2号機がどうなるかを考えると、 身の毛がよだつ思いが致します。
ご理解とご支援をお願い申しあげます。
村田光平
(元駐スイス大使)
別途、 岸田大臣あての手紙がありますが、別掲します。