倭族→倭人→卑弥呼の倭国→(国譲り)→崇神の倭国→応神の倭国→俀(タイ)国→日本国

こんにちは。

1) 九州は、新しい友もできれば、古い友とも再会したりで、とても楽しい2日間になりました。

  ただ、残念なのは飯山氏が熊本の二次会に来られなかったので、北朝鮮のことや、中国の史書と日本の王権のことについて、突っ込んだ意見交換ができなかったことです。

 なんでも友人に連れ出され、八代だか宇土に行き、グデングデンに酔って深夜1時過ぎに熊本市内に戻ったとか。

 翌日、私が東京に戻って電話で確認。古代のことはいいとして、北朝鮮について。「戦争屋と裏で繋がった人間を消したので、これで、ガバナンス(統治能力)が却って高まる」と。そして、「来年は、2~300人を集めて盛大にやろうよ」と言うことになりました。いい親父さんです。今の日本の権力者と、誰が正面から向き合って、新しい未来を創ろうとしているか、私と同じ視点をもっている方です。

2) さて、隋書倭国伝についてです。中国の歴代の史書の中で、日本列島に関する記載で、もっとも信頼のおけるものは隋書である。これが私の考えです。その理由は、隋が滅亡した後、わずか18年後に、魏徴によって書かれたからです。その上で私は、今回の講演の最後に、阿蘇山のことについて触れました。もちろん、「俀国」と表記されていることは、知っていました。

 この記載が九州だけの独自王国のことを言っているのかどうか、ここは問題です。それよりも、それまでにあった中国の歴代正史のなかで、突然、この隋書に、倭国ではなく、「俀国」との表記が出てくるのです。

 中華皇帝が出来上がってから後の正史では、司馬遷の『史記』に始まって、班固の『漢書』、西晋の陳寿が書いた『三国志』(・・・ここに魏志があり、その中の東夷伝倭人条が通称「魏志倭人伝」)、さらに、范曄が書いた『後漢書』、沈約が書いた『宋書』などがあったが、当初の紀伝体史書はみな個人の撰でした。

に至って、歴史書を編纂する事業は国家の事業となり、『晋書』『梁書』『陳書』『周書』『隋書』などが次々と編纂され、これまでの紀伝体の史書のうち史記や漢書、三国志などとあわせて「正史」となりました。ここで、隋書に、この表記になっているのです。

 隋書の倭国の関する内容が、漢書や三国志、後漢書、宋書の日本列島の倭人の王権の記載を継承していることは、明白ですが、なんで、隋書のときに、「倭国」と書かなかったのか?

 私の考えは、このときの倭国が、それまでの、中華皇帝の規準から見て、全く別の政体や正統性の国になっていると、著者の魏徴が考え、それを、唐の太宗が認めていたからに、他なりません。

 一体、日本列島の倭国に、自らを「日出づる処の天子」としたアマ・タリシヒコが登場したときに、一体、どんな変化が出ていたのか? そのとき、初めて、阿蘇山のことを、中国皇帝の側近が記載したのです。

 詳しくは、また、あったときに。

21日、京都の遊子庵での勉強会となべパーティー(午後3時から。連絡先は、私 090-9370-5740)

22日は、金沢の隣の津幡で、兆しの会(午後2時から。連絡先は村谷さん、090-2129-5283)

 また、お会いしましょう。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。