イスラム国はヨルダン・日本のさらに先の王族会議に「要求」しているのかも。

 昨年は日中間の戦争の危惧を、王族会議と「梅」は消した。

しかし、日本では国家安全保障局がなにやら、中東に、最初はアメリカにせっつかれ、そして、後半からは、自主的に、自衛隊を派遣できる環境つくりを積極的に始めた。

天皇は王族会議の重要パーソンだが、今年になってすぐ、年頭所感と、歌会始で、日本の安部政権と日本版戦争屋を牽制。

さて、JICA 職員を奥さんにもつ後藤さんが、この一年、日本政府にとって、どんな役割だったのか?

今、ヨルダンを巻き込んで、釈放のための交渉中。

これを、単に、日本・ヨルダンとイスラム国の3者の問題とみると、本質を見間違えるのではないか?

イスラム国をモンスターに育てたのは、イスラエルとアメリカだった。

それならば、当然、世銀が進めている「新通貨政策」とも絡んでくる。

 イギリス・アメリカのジャーナリストが、イスラム国からみで、ヨルダンまで巻き込んで、世界的な話題になったことはこれまでなかった。

 今回は、戦後の米ドル支配に代わる体制を作ろうとしている人間に対しても、この事件をきっかけにして、アメリカの戦争屋とイスラエルが、何かの要求をしていると、思われます。

 日本の政治家で、誰も、イスラム国はイスラエルとアメリカが育てた、と正面から言わない以上、日本から主体的に、世界秩序を変える力が、実はまったく生まれていないということ。どこまでいっても、 「コップの中のお遊び」だ。それも、メディアは、政権の提灯持ちのまま。そして、政府行政のいうとおりに行動し、放射能で、自ら進んでイノチを毀損させる人々。

小沢一郎や山本太郎が、イスラム国の本質を指摘できるか? 戦後世界を根本からひっくり返す議論。

それこそが、「天地」の次元の政治である。   

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。