参議院選挙。東京都選挙区。山本太郎と争う鈴木寛。これを読んでおこう。

ミスター20ミリシーベルトで、すっかり有名人になっている鈴木寛氏ですが、「311」直後のSPEEDI についても、重大な責任逃れが発覚しています。 以下をよく読んでおきましょう。

http://critic5.exblog.jp/20736160/

一部抜粋:

3/15の午後8時頃、「大臣室で高木義明文科省(当時)、副大臣、政務官の政務三役らの協議が行われる。

テーマの一つはSPEEDIだった。政務三役5人と事務方ら計十数人がテーブルを囲む。担当者がSPEEDIと、より広域に拡散状況を試算できるWSPEEDIの試算結果を示し、状況を説明した。(略)三役は『一般にはとても公表できない」と判断』」。

さらに3/16の午前10時頃、この日の政務三役の会議で、鈴木寛は次のように提案する。「当省は(放射線による)影響の評価は行わないことになったのだから、評価がないSPEEDI等の公表は意味がないので、今後は安全委員会において運用・公表する」。

こうして、鈴木寛はSPEEDIの情報公表の責任と権限を一方的に安全委に押しつける決定を下し、それを安全委に電話で通告している。この件について、事故から1年経った後、鈴木寛は、「文科省は(略)放出源に関する情報を持っていなかったので、適切な公表・説明をし得る立場でなかった」と釈明をし、SPEEDI情報を公開しなかった不作為を正当化している。「放出源」というのは、核種やその量のことだろうか。

しかし、報ステの番組映像(47:30)にあるとおり、3/15の放射性物質の拡散状況については、3か月後にシミュレーションした図と、そのときSPEEDIが予測した図とは一致する。つまり、SPEEDIは正確に拡散を予測していたのであり、鈴木寛の言う「意味のない予測情報」だったという主張は根拠が崩れる。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。