どんな政治家を送り出すか、これは日本人自身の問題。

大飯原発は国民の反対にもかかわらず、国家権力によって火入れが始まりました。もうすぐ、本格的に稼動が始まります。

地震が来ないことを祈るばかりになりました。

あと一年、神に祈るしかありません。

その間、私たちは準備です

  これには、大きく分けて二つあります。

 一つは、 国家やマネーに依存しないでも、生存できる生活環境をととのえること

 もう一つは、国家権力を糺すための政治家を、探し、育てること。 これには、どの組織団体にも属さず、

 この国の統治を、森羅万象のなかでゼロから考えられ、 今の官僚と原発マフィアに揺るがない人間です。 

福島第一原発では、4号機の危機は続いています。そして、2号機は放射能を出し続けています。

この問題を、国民の生命、生存の問題と捉え、経済発展をかなぐり捨ててでも解決する意志を持った人間が、政権を奪わない限り、日本の再生はありません。

 そのとき、日本列島の農地こそが、日本人のイノチを支える現場となります。 

農業と農地をめぐる問題は、複雑です。今、耕作放棄地が広がるっているのに、そこに新規の営農をさせない力が働いています。 農地をもつことによって、何らかの補償金や補助金を国から貰おうとする人間が多いためです。 日本の農家が持つ農地は、そのほとんどが戦後の農地解放によって国から只で分け与えられたものでしたが、 これを、国の事業ために、高く提供する(売る)商品と考える人間が増えすぎました。

 なんでも、商品として考えているうちは、この国に、再生はないでしょう。いくら儲かる、という計算のみが先になれば、何も行動できなくなります。 ご存知と思いますが、これは、行政の効率化とは全く別次元の問題です。

上記の二つに関連し、日本を農地をどうするか、これには多くの改善策も出てくるでしょうが、基本は、消費者が、農業、農民、農地を育てると言う視点で、先に農民に作物代金を預ける仕組みができないと解決しません

放射能の健康被害は、これからますます顕著になります。自分の身は、自分で守る。自分の職よりもさきに、食を守る。これが、もうすぐ当然のこととなります。そのとき、自分で農業をしなくても、農家の方と支えあえばいいのです。 ホンモノの政治家なら、今、最優先にここに目が行くはずです。

 どんな政治家を、送り出すか、これは、日本人自身の問題です。 ホンモノの政治家とは利権を創ったり、分配したり、調整するのではなく、時代にあった統治システムを考え出し、現実化する人です。

 

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。