生産・消費の関係か、自給圏の構築か?

 今日は、手短に。

「私」という、人間個人は、多くの属性があります。

国家にあっては、主権者。そして、20歳以上なら、有権者。

地域社会の構成員。よき隣人。 もちろん、家族があります。

経済の視点で見れば、富を生み出す生産者でもあれば、消費者でもある。

何を生産するか?  あるいは、 何を消費するか? 

これを自分で考えず、「お上」や「既存の枠」に任せて、ただ、労働時間を提供し、売っているものを買う。

これは、自分のことを、全く大切にしていない姿勢です。

すべての消費について、その内容を自分で確認することはできませんが、この点、消費者庁ができました。

一方、自分が、社会に対し、何を生産(提供)しているか? 

これは自分自身の存在証明でもあります。

何であれ、堂々と、世界に誇っていいものです。 そのためのツールもたくさんあります。

多くの消費者から歓迎され、「護りたい」「存続させたい」と思われるような活動をし続ける。

市場経済の中での生き残りは、ここにあります。 「ご贔屓さん」をもつことです。

しかし、もう一つの生き方があります。

自分にとって必要なものを供給してくれる生産者とで、一つの自給圏をつくること。

これは、自給自足の発展型です。

食料とエネルギーが、仲間内で自給しあえれば、これは可能になります。

ITをつかって、その自給圏で生産したものを、外部に発信・提供することで、

この自給圏の輪を拡大することもできます。

これからの「公」は、こうした動きを支援すべき と考えています。

 

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。