TPPに対抗策を。消費者自らが安全と感動のために生産者を育てていく国に。

 「身土不二」

自分の肉体は、自分が食したものによって、維持されます。

一体、どんな人が、どんな意図で、私たちの食を作っていてくれるのか? 

TPPに反対の声が大きいですが、私は、現状の耕作放棄地だらけの日本、そして、低い就職率をみて、

このTPPを日本を根本から変えるチャンスとして捉えなおしたほうがいい、と考えています。

私たちは、今年、福島原発事故で、放射能に汚染された食品と、個人個人がどう向き合うべきか、試されています。これは、放射能に限らず、農薬や添加物でも、同じことです。

まして、内容物の表記にしても、それがすべて真実なのか、常に自分で確認する姿勢が必要です。消費者庁もそのためにあります。

結果として、私たちは、実際に生産している人が、一体、誰なのか?どんな姿勢で作っているのか? を日々、見つめる生活が始まります。 そして、場合によっては、自分自身が農作物の生産現場に入り込み、その生産者と直接、話したり、自分がこだる農作物を、自分の手で作ったほうがいい、となります。

本当にまじめに農業に取り組んでいる人と信頼関係を作り、物心ともに応援しながら、自分の食を確保する。

これは、 個と個の信頼関係の構築です。 ウソのない関係です。 これを、IT技術が確固たるものにします。

これまで、 生産者と消費者の間には、 国家や農協、さらに流通業者が入り、農薬や化学肥料、そして、国からの補助金(これが現実から遊離したおかしなものが多い)など、多くの複雑な問題がありました。業界の利益を語りながら、実は、多くのインチキや新規参入での障害も存在していました。

自分で判断する。自分で、自分の「農」の量と質を確保する。 これは、すべての基本です。

自分の家で食するもの、スーパーで売っているもの、レストランで食べるものなど、みな、消費者自身が、生産者を直接確認する時代にはいっています。

私たち日本人のもつ、農業技術は、地球全体で見ても、ますます、多くの国の人から、学ぶ対象になっていくでしょう。味、品質、納期、その他。これらのノウハウ、経験などのソフトは、そのまま、海外で展開することで、ロイヤルティー収入も見込めるものです。

長野県では、リンゴの新品種、シナノゴールドをイタリアに販売することになりました。

世界中の人間が学びたがるものを、どんどん、自分が生み出していく。

これのみが日本の農業を再生させ、今後も発展させていきます。 ここには田畑の土壌の作り方に始まり、農作物、食品加工、ウソのない流通形態、そして、実際の「食」の現場、味わい方の「演出」までが含まれます。

耕作放棄地を見ると、私は、胸が痛みます。

農地は、工場や宅地にするものではありません。ここはイノチの現場です。

本来なら、作物の供給地であるのみならず、人を感動させる、イノチ溢れる芸術の舞台であるはずです。  

収穫物を安心して美味しく味わうとともに、農作業自体があたかも芸術作品そのものであるかのように美しく仕立て上げる。 一次産業の舞台は、本来、宇宙・天然の摂理とともにあり、そこに訪れる人を、その魂から喜ばせることができる場所なのです。

 「農」 とは、 「曲」 と 「辰」 です。

曲は、メロディー。これは、音楽です。  辰は、朝です。 早朝、自分の汗と大地のエネルギーが結実した姿を見て、うれしくなって、思わず歌をうたいだし、脚を踏み鳴らす様を言っています。

基本に変えいりましょう。 日本社会に、それを促すために、大いに知恵を出しましょう。

今、日本全国には、耕作放棄地のみならず、相続放棄した家・屋敷がどんどん増えています。

ここを、感動の場にするしかない。イノチが繋がりあう場にするしかない。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。