<9月3日の瓊音倶楽部のグループラインから一部転載>
センタートップの3人がすごいメンバーでしたね。習・プーチン・金の3人の思惑はそれぞれで、けっしてお互いに大好きとは思っていないでしょう。プーチンと金恩正が接近する理由はありますが、習氏がプーチンと金正恩と接近する理由は対米国という理由以外にはあまりありません。
しかし、トランプさんがその3人を(表向き)結束させたということでしょう。いずれもトランプさんが会いたいと言っていた人たちで、トランプさんは表向きは思ったほど過剰な反応はしませんでした。ここは少し抑えないとまずい、と思ったのでしょう。10月末のAPEC首脳会合にはトランプさんも出席すると言っていましたので、習近平とは会う可能性が高いでしょう。トランプ関税では、中国とは11月まで延期しているので、習近平さんもAPECには出席するでしょう。中国は米国とはことは構えたくないでしょうが、このままでは目先の関税交渉がうまくいくようには思えません。
今回の式典は「抗日戦争勝利80年」でしたが、日本を意識したメッセージはほとんどなく、トランプさんが翻弄している世界秩序を意識したメッセージが中心でした。このところお話ししてきましたが、現在中国では、「南京事件」を扱った映画が大ヒットしていて、今月18日(満州事件)からは延期されていた「731部隊」を扱った映画が放映されることが決まっています。最近の動きだけ見ると、対日本ということで厳しい球を投げ込んできているように見えますが、今回の式典では日本には厳しいメッセージを発していませんし、むしろ日本とは関係を改善したいと思っているはずですが、石破政権がグラグラしているので、日本側がその中国のメッセージを受け取るのは難しいのかもしれません。絶好の機会を失ってしまいそうです。
<上野ワン太郎>