ブルネイ王室と「金融ワンワールド」の秘密。出発は柳沢吉保が行った元禄の貨幣改鋳。列島の内と外での「金銀為替の違い」が世界を動かした。長崎奉行の「日田隠し」とハイヤットに羅芳伯。

「ツイートTV」の服部さんが、なぜ、ブルネイ国王が最高賓客なのか?と訝しがっていたので、電話したら、さっそく書いてしまった。
最初、服部さんは、ブルネイが日本産農産物(放射能汚染の緩い基準)の輸入禁止を解いたことを、とんでもない、と憤っていましたが、そこには、どうも、王族や金融ワンワールドなどの、ある意図が汲み取れます。
巧妙な「淘汰」…なのですね。戦争とパンデミックは起こさせないが、徐々に地球人類の人口を削減する。無自覚・無防備な人間には子孫を残させない。この方針は変わっていないでしょう。
こんな中、どんな未来を創ればいい? 今の時代をどう生きればいい?

今、日本の未来が見えないとして、英雄願望や、救世主出現を祈ったり、あるいは、自分自身が超人になろうとする人間も、出始めています。
私は、まずこれまでの歴史事実と今の権力構造をあいまいにせず、きちんと知り、仲間で互助の体制を作る。そこには、超能力を語ったり、スーパーマンを求めたりせずに、同じ事実認識を共有した上で、まずは生存の確保と、独立した人間としての尊厳と今に生きる幸福感を実現する。そのとき、雲上人の特権層を前提するような生き方は断固、排除する。でないと、地上の人間世界に、いつまでも不幸が再生産されると考えます。

 今日は、ブルネイのことです。
面倒ですが、心の中で「ストップ」がかかるまでも、少し書きましょう。これは、シリアでISISが退治され、世界中のイスラエル大使館が閉鎖になった今の時点でも、「勇気がいる」ことなのです。お分かりください。では、書きます。

ナポレオン戦争が終結し、ヨーロッパを元の国境に戻した、と言われるのが1815年のウィーン会議です。このときスイスが永世中立国になった。そして、この国に持ち込まれたマネーや財宝はどの国からも侵されない、と決まった。このときから、実はバチカンとスイスの特別な関係も生まれています。
そして、このときから、各国が以後、中央銀行制度でペーパーマネーを発行し、国家による信用創造と、資本主義が始まった。中央銀行そのものは、ナポレオンによって作られたフランスのパリ国立銀行が最初だったが、英仏戦争(ワーテルロー)で勝利したイギリスでは、ロスチャイルド家がこの戦争で大儲けした。それがイングランド銀行をさらに飛躍させた。(2019年の今年、このイングランド銀行のカーニー総裁がSHC(合成覇権通貨)を提言しましたね。)

ヨーロッパ世界は、18世紀後半、1770年代になって、にわかにインドから地中海で始まった経済的活況が波及しだした。そして、ブルボン朝フランスでも、英国支配のアメリカ大陸でも、不満が高まり社会変革の機運が始まった。
高まる社会変革の欲求を、実際の行動に引き起こした真の原因は何か?
人間社会に大金持ちが突如現れて、志のあるモノに「信用を与えた」からです。それは誰?一個人ではない。ただ、それまでとは別系列で、黄金が継続的に流れ出したのがきっかけです。
その黄金は、どこからきたか?これが東のクニ。アジアのボルネオ(カリマンタン)島からでした。
そこでは、1777年に世界で最初の共和国が誕生している。羅芳公司と呼ばれる。
この地にできた王族を継承するのが、実は、今のブルネイとの説がある。
今回、令和の即位礼に、この国の国王が出席し、夜に開かれた晩餐会では最高位の席順だった。令和天皇自ら手を取って宴席にお連れしたのは、なにも在位50年という敬老の意味だけではないでしょう。

ブルネイは、戦後、豊富な天然ガスが産出し、その代金で世界でも有数のリッチとなったと、一般には言われるが、ほんとうにそうか?そんなに天然ガスが出ていたのか?実は、このガス輸出は三菱商事が独占していた。私が住友商事の北京駐在を終えて本社勤務になったとき、希望して営業ではなく、海外業務の経済協力部門に着いた。当時の伊藤整社長が知恵袋として常務に据えた人物が鈴木朗夫氏だった。作家の佐高信が『逆明利君』でその生きざまを描出したほど、異色だった。鈴木常務は組織改革を真剣に考える中、若手の意見もよく聞いてくれて、中国の改革開放を目の当たりにしてきた小生の生意気な意見にも耳を傾けてくれた。余談ですが、そのときに私がいい放った「社畜」という言葉を、さっそく常務会でも取り上げてくれたらしい。
 その鈴木常務が1988年5月、新年度の会社(業界)の方向を話す会議の場で、こう言った。「これからの日本の商社活動を全体でよく見るとき、今はトップの三菱商事もこれからは勢いが落ちるだろう。なぜなら、あそこの稼ぎ頭になっている、ブルネイの天然ガスの生産が急減しているからだ。」
 鈴木常務は過労で癌になり、しばらくして急死した。私もこの年の10月に退社した。
私が中国で小さな事業会社を作って撤退する前の1996年に、経団連の代表として1970年代後半に、世界の資源事情をくまなく調べた、W氏と知己を得た。この方は日本を代表する大手鉄鋼会社の常務だった。「911」のあとに呼び出され、サウジの原油枠があるので、これを中国本土に継続的に売るのに協力して欲しいと。まだ、1バレル20ドルを超えたばかりの時だった。なんとか鄧小平のブリッジ仲間で、元将軍の息子の縁で、国家発展改革委員会とのメンバーとの長期計画の話の場を作ったが、その話は、原油価格の急上昇の中で、それから先が進まなくなった。
そのW氏と再開した時、訊いた。ブルネイには石油や天然ガスが出るのか? 答え。「あそこでは、そんなに出ない。映像で見るものは、まさに見世物程度のものだ。」
ではなぜ、ブルネイには1990年以後も豊富な資金があったのか?もちろん、真剣に石油天然ガスの探査を始め、新規の海底油田やガス田の発見もあった。しかし、それだけではない。実はブルネイには、世界中の表の国際経済では、一切明かされない秘密である。
それが上述した、金とマネーにまつわる「ある権利」のことです。

M資金詐欺や国際金融でのブローカー話に時々出てくる名前に「羅さん」がある。この名の人物はブルネイと関連する。
この話はネットで公開したくない話だったが、時代が変化する最中なので、もう書きましょう。

江戸時代、柳沢吉保が元禄の貨幣改鋳をなぜしたか?これは、長崎の出島に来るオランダ人が、列島内の金銀交換相場よりも高い値段で金(ゴールド)を買い求めているのを知り、その訳を調べたところ、清国との間で、その金を持って行って、再び日本に返ってくると、金が3倍に増えるからだと判った。
なぜか?どんなカラクリなのか?小判の貨幣改鋳で浮かせた金を、実際に清国の寧波に持ち込んで、一旦、銀に替えて、再び、列島に持ち帰って、もう一度、金に戻すと、確かに金は3倍に増えた。日本列島と、日本列島以外では、金銀の為替が約3倍違うことが、この差益を生み出すカラクリだった。
これを確認すると、この話は極秘にされ、二度と幕府はこの行為をしないと決められた。(なにやら、変なことをしていると嗅ぎ付けたのが、どうも吉良上野介だった)
しかし、この列島で、最初に鉱山の所有権を主張した一族の末裔がいて、そこが、実は、この列島に、原初王権のニギハヤヒや、ハツクニシラス(崇神)などを作らせた知恵者だった。イカズチ氏よりも先に列島に入った、エフライム・ダン時代からのヘブライの第一波の関係者で、後者の「ダンのオオボス」だった。その一族は後に自らを和田と呼び出した。この最深奥の血統が言うところのサンカの大元となった。

徳川幕府は禁止したが、サンカの大元さんは、この仕組みを人類社会の発展のために使うことを考える。この時の任務は大分県の日田の代官の特別任務とされ、長崎奉行の極秘業務となった。これが「日田隠し」・これに協力したのが大陸側では清に反発した、明の末裔に繋がる客家の人間。そことの運送に当ったのが、薩摩にも寄港する密貿易商人グループで、フリピンやマレーシア、インドネシアを勢力圏にしていた、ハイヤットだった。彼らは日本書紀が完成した720年に反乱をおこした薩摩隼人の末裔たちで、平安時代には現地に同化しだしていた。彼らがボルネオ島に砂金が出る地帯があるのを確認すると、そこを清国と江戸時代の日本の二国間の貿易で発生する大量の金(ゴールド)を、一時的に預かる拠点とした。そして、国家や民族、血統など関係のない「一視同仁」の世界をつくるために、この黄金をつかうと決意し、それが1777年の羅芳公司の成立となった。
この成立を、サンカの大元さんが喜んだのはいうまでもない。
すでに1760年以降、海ルートでの東西交易は進み、ここで、大口の黄金の所有者が現れ、しかも、伝統勢力とは関係ない、平和な互恵社会の実現のためにその金が使われる、として徐々に流れ出した。そして、ウィーン会議のあとに、中国ではアヘン戦争。それから日米修好条約、咸臨丸、福沢のイギリス行、長州ファイブ・・・・。
ウィーン会議後の天保年間には、上記の金銀の為替のカラクリは一般にも知れて、日本列島から大量の金が流出しだしていた。・・・今日は、この辺にさせてください。

 唯一つだけ、言っておきたいことは、本来、最初は、「一視同仁」の思想で差別なき世界の実現のため、とされて、日本列島産で、東マレーシア経由で流れ出た金塊で、その金塊をもとにして、アメリカの独立、フランス革命が達成され、その後に「金融ワンワールド」が始まったが、それが、完全に、アジア同胞を傷つける、悪魔のカネの流れに変わってしまったのは、一体、何時からだったのか、ということです。

ブルネイ(東マレーシア)地域(王族)の経済的繁栄は、最初は、大陸の清と、列島の江戸幕府での金銀為替差益から生まれた黄金がもとでした。
次に、
1815年以後は「金融ワンワールド」での、ある種の「権利(資格)」を、この地の王族だけが密かに保持し続けた。
これを戦後は、ブレトンウッズ体制で、米ドルが世界の基軸通貨として大量に流通する中で、より積極的にこの機能を使うために、今度は、天然ガスをカモフラージュに使っていた、ということ。
それが今、2019年、令和の時代になって、FRBとそこに巣くっていた戦争屋が退治されていく中で、再び、この王族の特殊な「権利(資格)」が使われるということ。
ここと、中国の清・明・民国・人民中国・改革開放政策が、どう関わるか?
話せば長い。特に、昭和天皇裕仁の実母の物語が絡みます。
これ以上、知りたい人は、10日に東京に会いに来て。
ネットはフルオープンの世界なので。(その辺でやめとけ、との声が、今、聞こえました)

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。