「SLBM」発表を大慌てで撤回。大魔王トランプを本気で怒らせたら大変。それより明日「アメノコヤネ」の卒業・解除に白山行き。開山した泰澄は天武の「朱鳥」を引き継いだ大津皇子の実子だった。

笑った笑った。「あれはSLBMではなく、何か海にできた特殊発射台でした」だって。あのさぁ~、列島のメディアさん、いつまで戦争屋の洗脳のままでいるのよ。
 まあ、北朝鮮の機関紙の編集委員のなかに仲間がいて、金正恩の指揮もないまま、あの報道を出したのでしょ。今年になって、金正恩が「短距離ミサイル」を飛ばしているから、そのつもりになって「脅威」をつくちゃったの?
 トランプはこの報道後、記者から詰め寄られる中、はじめは言及しなかったが、ホットラインで確認したんでしょ。だから、これまでの短距離ミサイルと同じで、「問題ない」とした。そしたら、日本メディアは「特殊発射台」とか言い直す。まあほんとうにオバカさん。猿知恵ですね。
 
 今、「戦争は人間の魂を進化させる」と言ってきた稲田朋美元防衛大臣が、高浜町のモンスター助役の関係企業から献金を受けていたことが発覚し、火消しに大忙し。官邸に向かて「助けて~」とお願いしているかもしれないけど、安倍チン、こういうとき冷たいからな~。農林大臣だった松岡や、STAP細胞の笹井も、事件発覚前は本当に仲良しだった。でも女性の場合、どうか。2016年の年末「一緒にハワイのアリゾナ記念館に行った」のは、安倍総理と稲田大臣でした。
 原子力関連で、わたくし流の重要事項を言いますと、
まず、爆発に酸素がいらないので潜水艦の駆動力にできる。さらに地上での発電器にすることで「金のなる木」にできる。しかも、プルサーマルにすることに成功すれば「永遠の金のなる木」に変わる。これをイギリスのビクター・ロスチャイルドが発案した。
それに国家事業としてトライしちゃったのがフランスのロスチャイルド家で、そこに戦前、4歳のときに養子として預けられて英才教育を受けたのが、リニアの基礎技術、超電導の原理を発見・発明した金井敏伯氏で、この子分がJR東海の葛西敬之氏だったということ。今日はここを押さえておきましょう。
それよりも、これまでの島国日本の見えない帳が、これから完全に消えていきます。

明日は、私たち瓊音(ぬなと)クラブは白山に向かいます。
瓊音(ぬなと)とは記紀から取った言葉です。特に不比等が日本書紀を編纂するときに、古事記に描かれた、アメノミナカヌシから推古までの「日本国家の誕生」からの流れを、さらに持統の退位まで延ばすときに、日本列島の独自性として見つけ出し、最重要視したもの、それが「瓊」で表現されるものです。読みは、「に」「ぬ」「ね」「の」です。縄文時代からこの音で呼ばれていたものがあり、それは人間や植物、鉱物の響きです。
特に日本列島では、人間を始め、動植物や見えない「カゲ」の心の響きを知る装置;共振器として6000年前から翡翠が使われていた事実があり、このことを知って、中国大陸で最高の宝石を表すあらわす漢字「瓊」を選んで、不比等はこのとき、当ててたのです。
日本書紀の中では神話時代に、ニニギノミコトが天下りした時に持参したものに「三種の神器」があり、その筆頭が八尺瓊勾玉で、ここにこの字が使われます。古事記では勾玉は「八尺勾璁之五百津之御須麻流之玉」の表現でした。
神名の「ニニギノミコト」自体も、古事記では邇邇芸命。日本書紀では、瓊瓊杵尊です。
ここで見れるのは、古事記では「音」だけだった「に(ni)」に、日本書紀では明確に、この「瓊」を当て、そこに意味を込めています。
これは、古事記が元明時代の712年に完成してから、日本書紀が完成する元正の720年までに、不比等自身が列島にできた正規の律令国家を、大陸とは異なる神聖さをもつとして、特徴づけるものを捜した結果です。
この間にあった重大事件が、養老元年717年の、遣唐使と、泰澄による白山の開山です。
今日は、特別書いちゃいましょう。

 中国の史上初の女帝、武則天の死去に伴って「周」が終わって、その娘たちの勢力も払拭して、712年李隆基(玄宗)が即位したとき、日本列島の平城京の朝廷では、「ウマヤド」と呼ばれた人物の足跡を、どのように正史に残すか、という段になりました。 
私たちが教えられたウマヤドとは聖徳太子で、これは日本書紀に書かれた内容と、平安時代以後の伝承で伝えられるものが主ですが、それは、実は、不比等が717年の遣唐使によって得た知見を基に、日本国の物語を作り上げた結果の成果物でした。
 ここには、古事記のアメノミナカヌシを引き継ぎ、国常立から始まる日本列島の神々の世界から、皇祖神アマテラスがイザナギの左目から生まれ、さらに、ニニギの曾孫として、人間天皇の神武ができ、そこから天皇の血が続いていて、そのあとに、聖徳太子が生まれた、とする物語があるのですが、

 これを仕上げるときに、もっとも重要だったのは「中華」、すなわち「太一」と繋がる「皇」を、大陸と列島の、どの王権が掲げるのが相応しいか、唐と日本のどちらにその資格があるか、という問題でした。
宇宙のすべてを統括する存在「太一」は北極星にいる。それを中国語では上帝、もしくは、天帝と呼び、人間世界では、天命をもつものが、天意を受けた「武」で地上の人間世界の争いを収拾し、その唯一者となって泰山に封禅する。これが始まったのは、始皇帝。その地上世界の、その支配の修正の知恵をもらう場所が、白頭山。ここには、シリウスの知恵を吸収する、天池がある。
私たちは今年2月、吉野の国栖の祭りに参加し、4月に泰山。そして8月に白頭山に行きました。

 不比等は、717年の遣唐使派遣で、何を確認したかったのか?

これは、ウマヤドと飛鳥の朝廷で呼ばれ続けた、実在の大人物を正史にどう描くか、どうすれば、唐との間でもめ事を起こさないですむのか?という確認と、その上で、中華の統治の知恵を得に行きました。
始皇帝以来、地上世界に「中華」の「皇(白い王)」を名乗れる人間は、一人のみ。これが、基本でした。三国志の時代は、この「皇」が三か所もあった時代で壮絶な争いが続き、それが司馬炎の晋で統一された後、再び分れ、大陸が再統一したのは、隋の文帝楊堅の時代でした。
この隋の時代に、その「皇」を認めず、日本列島に入って、西方のシュメル・ヘブライ以来の文明性を以て、日本の縄文からの精神性の尊さに気づいた人物がいた。突厥人の母とペルシャ王族の父の間に生まれたタルドウ(達頭)です。列島では「ウマヤド」と呼ばれ、中華皇帝そのものを乗り越えようとした。
しかし、その人物は、争いを嫌う先住の貴族豪族から疎まれ、再び大陸に帰ったが、その志とその種を残していた。列島で儲けた男児は山背大兄だったが、高句麗で儲けたのが淵蓋蘇文だった。後者は、列島に入ると大海人と呼ばれ、後に、天武と尊称される大王となった。
この大王は唐の高宗との最終決着を決意していたが、683年夏、女性たちによって軍事行動に乗り出す直前に北信濃で拉致誘拐され、群馬の板倉に幽閉された。この間、大陸では則天武后が高宗を死に追い込み、683年年末崩御させた。
 飛鳥に戻った天武は病衰し、日本発の「瓊」を大陸に広める夢を引きとどめるしかなかった。そのとき、その傍らにいて朝政を仕切ったのが大津皇子だった。そこに生まれてほどない2歳の子供がいたが、4年が過ぎて686年9月9日に天武が崩御すると、宮廷人は天武の夢はもう終わりにする、とした。しかし、高句麗系部族の皇子、特に大津皇子は諦めなかった。
 書紀では大津皇子は10月に反乱し、持統が粛清したと記しているが、実際は愛知の豊橋経由で、かつての高句麗の靺鞨に渡り、そこで徐々に勢力を回復していた。そして白頭山のある高句麗の地で、大祚栄と呼ばれる大王になり、713年には玄宗李隆基からも、渤海郡王として認められていた。

 元明が娘の元正に譲位した717年、前年から準備した最大の遣唐使が派遣された。その目的は何だったのか?
一つは、不比等が、列島に実在した大英雄「ウマヤド」をどう描くか、確認する。
しかし、それ以上に重要だったのは、ウマヤド~天武の子孫たちが、大陸の玄宗よりも、日本列島にできた、皇祖神アマテラスが治める日本国を、中華の伝統以上の、深く潤った文明性を湛える国にするように、天からの情報を受け止める仕掛けを、実際に造ることだった。
このとき不比等は3男の馬養は乗船させ、長安にいくと玄宗の囲碁友達で相談相手になっていた弁正と会わせた。
 このとき、渤海郡王になった大祚栄は、息子の大武芸と白頭山にいた。同時に、日本列島で、泰山に流れる天からの響きと、それを修正する響きを、澄んだ心で日本列島に引き下ろす、という使命を自覚した人間が白山に登った。白頭山と白山は、同じ思いで、同じ血脈のものなら、同じ周波数を送り合うことができる。
 このとき白山に登ったのが、実は死んだはずの大津皇子が日本に残した遺児で、その子が密かに、この日のために育てられていた。その子には、後に、泰澄の名前が付けられた。
 不比等は遣唐使の帰国により、「ウマヤドを日本生まれで、日本列島で死んだ」とすることで、列島での「神からの神聖な王権つくりの物語が完成」し、それに唐の玄宗も文句を言わない、と判り、それを伝えた三男を褒め、天の摂理「宇」に合(かな)うとして、「宇合」の名を授けた。
翌年、大祚栄は死去するが、不比等は日本書紀の編纂を急ぎ、720年薨去した。以後の日本は、高市皇子の息子の長屋王が主導し、首皇子の即位に備えた。
 それを渤海の大祚栄(719年に死去)を継いだ大武芸が遠くから、見守った。いずれもウマヤド~天武の子孫たちが、この日本列島の王権に、いかなる神聖さを込め、それを、地球全体の中から、独立させるか、という作業だった。

 日本書紀の中で、不比等は自分自身をアメノコヤネと表現した。
この列島のみに、心の「コヤネ(覆い)」をかけ、その中で列島のすべての部族が一つになれる、中心の権威「皇祖神アマテラス」と、その物語を創り上げ、実際にその中心が、宇宙の「太一」との響き合う、仕掛けを創り出した。
 そこには遠く、地中海世界からの叡智を運んだ、大陸の高句麗系部族の誇りを列島内にこめた。いつの日か、この列島の神聖さが地球大に噴き出し、多くの人間の心を一つにつなげる日が、よみがえること求めながら、ウマヤドと天武の願いを美しく補完し、その日のために、その志と知恵を込めた。

不比等たちのこの仕事を支えていたのが、元明と、その娘の元正だった。
これは、首皇子を天皇に即位させる前に、どうしても、必要な措置だった。
以下がこの二人の女帝の和風諡号にみる、私の解釈です。
まず、日本根子とは、「縄文以来の精神性を継いで活かす」という意味。

元明(持統の妹。父は、天智天皇):諱は阿閇(あへ)
 日本根子天津御代豊國成姫天皇
 (やまとねこあまつみしろとよくになりひめのすめらのみこと)
 縄文精神を生かして、天津御代(ヘブライ=文明)を作り出す、豊の国をなす媛。

元正(草壁皇子と元明の間にできた娘。文武(豊祖父)の姉)諱は氷高(ひだか)・日高。
;日本根子高瑞浄足姫天皇
 (やまとねこたかみずきよたらしひめのすめらみこと)      
 高瑞…高句麗。浄足…高句麗系の人間の心の不足をきれいに満足させた。

◎不比等にとって最大の眼目は、
文武(豊祖父)と共に政治的につくりだした日本天皇の皇統を、首皇子が即位する前に、中華皇帝から完全に独立し、しかも、それを上回るものとして完成させること。不比等が送った遣唐使と、泰澄による白山の開山と、さらに日本書紀の完成で、列島の情報空間は、見事に「アメノコヤネ」で覆われ、ここから私たちは、言霊をもつ日本語を共通言語とする、日本人を形成してきました。
しかし、今は、その精神性を、地球規模に開放する段階になった。それが令和。
「アメノコヤネ」…その役割は終わりました、との報告と、それと同時に、地球全体のイノチの響きを、文明(科学性)でも繋ぎ合う、と決意しに白山に行くのです。いろいろな「見えない存在」と会えそうな予感がしています。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。