オヤジからの脱却。イケメンかダンディーでないと。

 私の郷里では、サクランボの収穫が始まりました。早速、友人送りました。
これから、11月まで、いろいろなフルーツがどんどん育ってきます。
楽しみです。 宇治から中野に来た、妻や子供たちも喜んでくれるでしょう。
 5月末から、中野ではバラ祭りが開かれ、今週末で終わります。
これは、熱心なバラ栽培家の情熱が、市を動かし、公園にその舞台を得て、
今では、6月の中野の名物イベントに発展したものです。
 私が、先週末、京都や九州にいっているときに、このバラ公園で行われた
イベントで面白い事態があったと聞きました。
 まず、地元のすき焼き屋さんが用意した牛丼150セットが、売り出した途端、
瞬間で売り切れてしまったと。 もともと、肉質がいいのでファンが多いのですが、
他県にもその味の評判が届いていて、会場にいた皆が販売を心待ちにしていた
のです。
 で、その前後、子供も含めた地元高校出身の若い女性のパフォーマンスが始まる
と、会場内のほとんどの人間が集まって黒山の人だかりとなって、大いに盛り上った
ようです。
 よしよし。 これはいい。 
なんたって、弾じ切れる若さ と みずみずしい健康的な色気 は、人をひきつけます。
しかし、残念なのは、 そのあとだった と。
地元の音楽好きのお父さんたちが、オヤジバンドとして登場し、自慢の演奏を披露しだ
したのですが、 サァーと、一気に、人がいなくなってしまったと。
考えてみれば、 単なるオヤジ なら、どこにもいます。
家にいる、だらしない格好のオヤジをみて、まったくときめかなくなっている奥さんや、
これから恋をしたい若い女性にとっては、 初めから、自らオヤジと自称してステージに
立つパフォーマーには、
「まあ、やってください」 という感じで、
「どれどれ、どんなものか、見てみようじゃないの」 
との興味がわきません。
やはり、 精一杯、気張って、
おしゃれをして、格好をつけたり、できれば、お化粧までして、
たとえそうでなくても、イケメンを気取り、
あるいは、 ビシッときめて、 ダンディー を、装わないと、 
人を挽きつけられません。
まあ、 その歌声や 演奏自体が、本当に、人の魂に届く、
すごいものなら、 それで、人を挽きつけられますが。
普段は、リラックスでもいいですが、 ステージに立つときには、
 
 キ メ ヨ ウ。 
少なくとも、見ている人を、楽しませるという自覚と自負を持とう。
そんなことを思いながら、中野の町に、如何に集客するか、を考えます。
今回は、 バラ愛好家の情熱と、バラの花が人を呼びましたが、
今後、この街を、どうするか。
結論 は、
中野という、この街で、自分を 咲かそうとする、情熱をもつ、 
パフォーマンス(=歌舞)部門 を 育てるしかない。
それは、なにも、中野生まれである必要性はない。
(祇園や銀座、宝塚にいる女性は、皆、外から来た人間だ。)
それも、そうした、アーティストたちを、自然と競わせる舞台を、
この街の中に、作り出す。
ここは、食もあり、歴史もあり、自然もあり、空気もいいし、温泉もあるし、
スポーツもなんでもできるのですが、 
なんで、その街中に、人が来なくなったのか? いなくなったのか?
すぐ周辺には、農作物の凄腕のプロはいるし、都会からの交通の便も良くなったのに、
何で、街中が、今、 ガラガラになってしまったのか?
街に、色気=魅力 がなくなったから。 
これが、 答え。
では、 街にどうやって、色気を作るのか?
環境面で言えば、 経済効率やスピードは、情緒を壊しますので、
ゆっくりできる空間、心が和む空間を作ることは、当然です。
そこでは、 四季とともに移ろう花鳥風月を、無意識に体感できる仕掛けが必要で、
  
 その要素に、 ① 水、   ② 木陰、  ③ 灯かり があります。
  これらは、 自然のともに揺らめく 「ゆらぎ」 を、私たちに伝えてくれます。
 水は、 清流・水車・噴水・魚影・波
 木陰は、 風音・葉が擦れる音・四季の色彩
 灯かりは、 妖しい影・蝋燭やガス燈、陰影のコントラスト、
 そして、そこに、季節と 時刻に合った、音楽が欠かせません。
 これだけあれば、 人間は無言でも、多くの陰(精霊)たちと交わるので、
 楽しめますが、
そうした空間に、さらに、多くの人間を挽きつけるには、
 そこを <舞台> にして、
 その街で、生きている生身の自分を、最大限に表現する 
     <演者>  が 必要です。
 
 舞台 と 演者。
これがあれば、 中野に限らず、地方は復活します。
私が言う、<工業化>のあとの<芸術化> とは、
まさに、この <舞台 と 演者>を どうするか、に かかっているのが、わかりました。
新井信介が、もしかしたら、芸能プロダクションを作ることになるかもしれません。
そのときには、日本古代史や、世界中の人に響く宗教的な覚醒、音と色彩の秘密も、
バッチリと弁えている、最高のアーティスト集団に仕立てたいな、と夢見ています。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。