明日が迎え盆。ご先祖様と一緒のとき。

 こんにちは。
今、アマテラスが誕生した7世紀の事を整理しています。
日本では、第一回の遣隋使《600年)から始まった世紀です。
100年後の701年、大宝律令が出来上がっています。
このときまでには、朝鮮半島は、新羅に統一され、
日本では、伊勢神宮に、皇祖神アマテラスが奉られました。
  
この間、ユーラシアでは、ササン朝ペルシャが滅亡し、
イスラムが起こりますが、その開祖ムハンマドも死んで、
「最後の預言者であるムハンマドの代理人」が、エルサレムも占領します。
ここを、ムハンマドが昇天した地として、「岩のドーム」が造られます。
この完成が692年で、伊勢神宮の第一回目のご遷宮(実際は創建)とほほ同時代でした。
一方、ローマ世界では、ビザンチンのヘラクレイオスが、ペルシャのホスロー2世によって
奪われたイエスの磔刑の「十字架」を取り返したものの、イスラム軍に大敗し撤退します。
そして、エルサレムがイスラムに奪われると、バチカンのローマ法王は、自らを、「神である
イエス・キリストの代理人」とする以上、エルサレム奪回を、「神の使命」にしていきます。
この間、ユダヤ人は、どう動いたのか?
紀元前10世紀のダビデから続く直系ユダヤ人(ヘブライ人ユダ族)は、バビロンの捕囚後も
ずっと、バビロンにいたのですが、イスラムに占領される前に、ここを離れています。
彼等は、どこへ行ったのか?
7世紀、東アジアでは、強大な統一国家ができていました。
 前半は、隋の煬帝と唐の太宗李世民。
 後半は、高宗李治 と、武照(則天武后)  の 時代です。
 
特に、この武照ですが、最初は、李世民の才人(側室の一人)でしたが、
李世民の息子である、高宗李治の皇后(則天武后)になり、さらに、
高宗の死後、 史上初の女性の皇帝(武則天)になります。
690年、武照は、唐を否定し、「周」を建国しますが、
この女性の影響力は、実はこの時期、日本列島の関東にも及んでいました。
それを示すのが、『那須国造碑』です。
この碑を大切に保護せよ、といったのが、黄門様で有名な、徳川光圀した。
光圀の「圀」の字は、武照(則天武后)が作り出した則天文字の一つです。
さて、このとき、日本の政界はどうだったか?
いずれも、私たちのご先祖様の物語。
それは、日本民族誕生の物語でもあるのです。
PS: 日本の天皇の金塊について、
「新井君、あの金(ゴールド)は、江戸時代に多く海外に流出したが、
  実は、その中にある、もっとも古いのが、スサノオのものだよ。」 
 3日前、大先輩からこう言われたので、いろいろ考えてきました。
 ここでいう、スサノオとは、まず、実在なのか、と。
 そうとしたら、一体、いつの時代の誰のことか。
 その時、気がついたのは、  
 日本で大量の金塊が政治的に必要になる事態は、いつ発生したか、ということ。
  
 東大寺の大仏造像で最後の仕上げの鍍金に、金が必要なのはわかりますが、
 それでは、8世紀になってしまいます。
 それよりも、記紀の神代編 とは、いつの時代の物語なのか?
 不比等は、単純に、創作しただけではないはずです。
 
 スサノオの物語に投影された候補者は何人か、いますが、
 その中で、金塊を必要としたのは誰か、です。
 日本列島では、秦の始皇帝の時代から900年間も、通貨を拒否していたのです。
 一方、朝鮮半島では、4世紀に誕生した新羅では、国王のために見事な金冠が
 造られ、そこには、多くのヒスイの勾玉が飾られていました。
 東アジアの歴史は、複雑で、なにより、深い。
 これを解くには、ヘブライの視点が不可欠です。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。