GM破綻。イノチが咲きわう素敵な環境でないと、富が集まらない。

 アメリカの繁栄の象徴であるGMが破綻しました。
 これは、人類社会にとって、「近代」の完全消滅でもあります。
 20世紀の初め、人類社会は、石油を手にし、 それまでの、
 「自然は、快適な人間社会にとって対立する存在だから、
  その自然を征服して、自分の世界を思いっきり広げていく」
という考えを加速しました。
 
 こう考えたとき、自動車は、自分の世界を広げる、代表的な道具でした。
 そのとき、環境なんて、意識していませんでした。
 そこにあるのは、無限のフロンティアを前に、壊れない自然の上での
 陣取り合戦した。
 20世紀は、まさに、石油と戦争の時代でしたが、今、その象徴の会社が消えました。
 これまで、人間は、人間だけの快適さを追求し、ますます自然を壊し、
 そして、 自分自身にある、内なる自然も壊して来ました。
 心 と 体 の崩壊です。
 そして、やっと20世紀の最後になって、人間は自然の一部 と自覚し、
 さらに、人間は、自然界の生命の法則を見つけて、 それを使うことで、
 自然と人間との、より美しい関係が創れる、 と認識しだしました。
しかし、こんなことは、
 日本では、1200年前の平安時代に すでに、感得していました。
   「花鳥風月」
 そして、日本人は、そのとき、個々のイノチの死後の再生と、
 「イノチ」の大本の根源のエネルギーまで意識下に捕らえていました。
 日々の暮らし中に、死の向こう側にも、イノチの連続性を感じ取り、
 輪廻や転生など、 イノチの再生 を 当たり前のものとしていました。
それが、    「緑紫丹紺」  
 緑 は、 自然界の生命力 の 色
 紫 は、 朝、東の空の黎明に 輝く、イノチを守る 色
 丹 は、 西の空、すべてのイノチが溶け込んでいく、 夕焼けの 色
 紺 は、 その赤いイノチの溶鉱炉に熔かされ、浮き上がった 魂 の色。
 平安貴族、中でも絶対権力者となった藤原道長は、こうしたイノチのめぐりを実感していました。
 そして、宇治川の辺に別荘を建てて、川の流れに、イノチの誕生と行く末を見つめました。
 その息子の頼道は、 道長の死後、その地に、平等院鳳凰堂 を 建てました。
 その外側の囲いは、 紺の瓦屋根 に、 朱塗り(丹)の柱や棟梁です。
 鳳凰堂の内側には、天蓋の下に阿弥陀如来。そして、52体の雲中供養菩薩。
 この平等院鳳凰堂が造られる前、 平安京での権力の仕組み と その抗争に、
 疲れ切った人間にとって、すべての苦悩を取り払った、憧れの場所がありました。
 生きている自分の内なるイノチの疼き と、そこにある自然界の多くのイノチが、
 互いに滲み出て染みあって、響きあっている、と 感じられたところです。
それが、 中野 です。
 今では、地元の人たちにも、なかなか、感じてもらえないのですが。
 かつて、この地を訪ねた、平安期の花山法皇、
 鎌倉末の 夢窓礎石、一山一寧、
 さらに、この地で生まれた、妙心寺開祖の関山慧玄、  
 大正・昭和初期の音楽家 中山晋平 と 高野辰之。
 しんがりは、 宮崎アニメの音楽をつむぎだしている 久石譲。
 この人たちは、それを、体感・体現しています。
 人間の意識が、何かを追いかけるのではなく、
 生きている今の、自分のすぐ周りの環境に向けられると、
 >> そこに佇むイノチとの、 交信・交響が始まります。
 もう、真っ直ぐな イノチの喜びにあふれた、素敵な環境でないと、
 人間は、そこに いきたくなくなります。
 >> その時、  私たちが現代になって手にした IT は、
  イノチとイノチ をつないで快適な関係にする、重要な道具です。 
  個々のイノチの在り様を数値化してつなぎ、大きなイノチの喜びを生み出す、技術です。
  IT は、 インフォーメーション テクノロジーではなく、
  個々のイノチの遺伝子の響きを繋ぐ、インテリジェンス テクノロジー。
 ここから、やっと、 << 地上天国つくり >> が始まります。
 九州の福岡井尻の 「カフェ・こころん」、 「木香庵」、
 そして、 南関の「石橋邸」 で、それが感じられます。
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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。