「福島県農産物を食べても問題ない」という日本医学会の最高知性(?)。あなたはどう考える?

東大医学部を出て、地球上の生命環境と個体生命の関係を研究し続けた医学博士が、
現在の福島原発の事故後の放射能について、現在のレベルの放射線を浴びた農作物、
さらに、水道水は全く問題ない、かえって体質を強くする、と主張しています。
 その人は、稲 恭宏 博士。
IAEAの専門技官にも、自らの英文論文が大絶賛されている、とした上で、
現在広がっている農作物の風評被害を打ち消すために、必死で、訴えています。
私も最初は、にわかには信じられませんでしたが、「一理あるかもしれない」とも
考えるようになりました。これは、単なる気休めかもしれません。
YOUTUBEに上っていますので、是非、ご覧になってください。
福島原発事故の医学的科学的真実: 稲 恭宏博士 緊急特別講演
博士の研究成果は、『低線量率放射線の効果』 というものです。  

現在でも福島原発は放射線を出し続けていますが、これが、それを浴びた農作物の場合、
博士の言うように、全く問題なく、かえって体にいい放射線レベルだ、というのは、私は、
どうにも納得できない。これまでの常識とは、正反対だからです。
現実に99年のJCOの事故の後には、茨城南部で子供達に甲状腺異常が多発しているからです。
もしかして、どこかからの圧力で、稲博士は、あえて、この主張をやらされているのか?
しかし、一方、私は、別の事例も知っています。
たとえば、私の広島の知人の母親に、現在90歳の品のいいお祖母ちゃんがいますが、
彼女は、広島の爆心から4キロのところで被曝し、2日後と3日後に爆心地に入って、
救助にあたり、自らも「黒い雨」にあたりながら、その後、結婚し3児をもうけています。
時々、喉に痛いことはあったが、生涯、健康で、いまでも、とてもお元気です。
ただ、この女性の場合、放射線を受けたのは、原爆投下の直後だけでしたが。
放射能が、全て、ほんのわずかでも、体に悪い、というわけではないでしょう。
自然界には元々存在しますし、レントゲン、CTスキャナーなど私達は利用しています。
問題は、放射線を、浴びたり取り込む量と、生命体としての人間の生命機能の関係です。
21世紀になって、稲博士の研究が実を結び、発見した医学的知見が、まだ各国の医学行政の
場で実際に反映されていない、という可能性もあるでしょう。つまり、これまでの医学常識
から判断すると、とんでもない説そのもの、で、それは、天地が入れ替わる暴論となります。
しかし、ここは少なくとも、稲博士の人生をかけた主張に、冷静に聴く耳だけは、持ちたい
と思います。
そして、なにより、博士が言うように、風評被害だけは避けたい、とおもいます。
私が、この長野県で聞いた、とんでもない風評被害の実例(進行中)があります。
今、加工食品でも、作られた工場に「福島県産」と表示があるだけで、食品の仲買業者は、
まったく見向きもしないといいます。それが、昨年秋に収穫された、果物(ブドウ、リンゴ、
モモ)を絞ったジュースでも同じで、全く取引されないというのです。
これは、完全におかしな話です。製品もその原料も、今回の地震以前にできていたものです。
この春に作られた、ホウレンソウやキャベツに、放射線がついているのは、当然ですが、
加工食品で、しかも、昨年の原料のものまで嫌ってしまう消費者とは、ナンなのでしょうか?
今回の稲博士の主張は、私たちが、自らきちんと科学的に考える訓練をする、すばらしい機会
を提供してくれています。
それにしても、私は、まだまだ、この「低線量率放射線の効果」については、確信が持てない。
ためしに、北茨城産のアンコウなら値段も安くなっていそうなので、どんどん食べてみたい。
しかし、自分の家族には、福島原発から出る放射線については、浴びるより、避けることを
やはり、促します。
これは、皆さん、ご自身で、判断してください。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。