円高は、さらに進む。主体者になって、これを生かそう。

 輸出で、雇用を生んで国を富ませる。
 これは、発展途上国の国家運営です。
 もう、止めにしましょう。
 そういって、すでに、20年ですね。
 私たちには、1ドル80円を切った時代の経験があります。
 そのあと、21世紀には、円安に反転しましたが、
 今回は、大きな流れとして、 1ドル60円、いや50円以下を
 目指す流れです。
 アメリカ自体の、国力、国富が、急速になくなっているので、
 その通貨・・・これは、一種の信頼感ですが・・・は、 一気に見放されます。
 今の、世界経済は、
 人間社会全体を客にするマージャン屋に喩えるとよく分かります。
 少なくとも、その雀荘で、5卓のマージャンが行われているとき、
 いつも、インチキしてゲームに勝って、点棒を稼いだり、
 あるいは、それでも負け続けて、箱テンになって、 次が継続できないとき、
 同じ麻雀卓の隣の人間の点棒を、ときには、猫なで声でお願いして、
 ときには、強引に力づくで奪って、まだ、ゲームを続ける。
 それでも、ゲームに負けて、同じ雀荘の中の、
 ほかの雀卓で、ゲームをしている人間が稼いでいる点棒まで、
 また、取り上げて、さらに続ける。
 さらに今度は、マージャン屋の店長を脅して、特別に、別の点棒を
 供給してもらう。
 これは、新型点棒で、実は、まったくの偽モノの点棒でした。
 そうこうしているうちに、マージャン屋にいる全員が、
 いつの間にか、その新型点棒をつかって、それぞれゲームをしだした。
 貸し借りが分からなくなった頃、だれでも、勝ち組になってしまった。
 
 これはおかしいと、 そこで、一応、そのマージャン屋での、
 マージャンのルールを、みんなで話し合って、厳格化したが、
 どうも、みんなが使っている、点棒自体が、おかしいとなった。
 そのとき、「新型点棒を使わない」と誰かが言い出したら、
 そのマージャン屋では、 まったく、ゲームができなくなってしまった。
 それでは、マージャン屋は、経営ができないので、
 参加者全員が話し合って、とにかく、新しい点棒を、それぞれの麻雀卓に、
 必要に応じて、供給しようということなった。
 そこで、ゲームは、続いている。
 このゲームでは、とにかく、まわすことが、最優先。
 回すのみ。
 こうして、世界経済は、回ります。
 しかし、こんなインチキをつつけている、点棒は、まったく、
 信用できないとなった。
 いや、あのマージャン屋自体で、ゲームをするのは、もう止めようか、
 となった。
 これで、 そのマージャン屋の点棒など、
 ホンモノも、ニセモノも、何であれ、 持っていてもしょうがないとなった。
 戦後の世界経済の基軸通貨の米ドルが、最後の場面になっています。
 これまでの戦後の基軸通貨の信認性は、 どんどん落ちていますが、
 それでも、 まだまだ、回る。
 それに、変わる通貨、そして、経済システムが、できるまで、
 米ドルは、存続しますが、その価値は、急速に落ちていきます。
 
 今、 民主党政権で、初めての「仕分け作業」が進んでいます。
 国民は、初めて、自分たちが選んだ国会議員が、事業ごとに案件を審査し、
 それにかかる国家予算を決めている姿を眼にしています。
 自分たちが、実は、この国の姿を作れるのだ、
 という、当たり前のことに、気づきだしました。
  <国民主権> 。
  この次の段階が、
 自分たちが、創ろうとしている未来を、
 自分たちの信用力で、 多くの賛同者から資金を集めて、
 自分自身の手で、 それを実現してしまおう、という、意志です。
 そのとき、私たちは、 国家に限らず、地方の市町村の自治体や、
 あるいは、世界中の民間資本を、市場を通じて、あるいは、直接的に、
 私たちの掲げるその未来図と、自分の信用力を担保として、
 資金集めをしようとなります。
 円高の進行は、このときに、多くの効果が出ます。
 日本経済の疲弊要因と見なされる、グローバル化、公共事業の見直し、高齢化 は、
 そのとき、マイナス要素でなく、 プラス要素に変わります。 
 生きている現場を、自立自律した、美しいものにする。
 対外的に、資産面でも信用力の得られる「結い」を、
 自分の生きている現場に、作り出すこと。
 
 これ以外に、道は、ないでしょう。

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この記事を書いた人

新井信介

1957年長野県中野市生まれ。東京外国語大学(中国語専攻)から住友商事を経て独立。中国の改革開放に立ち会い、独立後は西欧世界にもネットワークを構築。地球史の視野で、国家・宗教・マネーの意味と構造を探り、個人の可能性(想像性・創造性)と、普遍的文化価値を探求している。そのために、『皆神塾』を主宰し、会員制の『瓊音(ヌナト)倶楽部』も立ち上げて、研鑽を深めています。